2017年を境目に、多くの腕時計は“より上昇する”といった値動きを見せるようになりました。
その結果、5年前と今とでは、相場が百万円単位で変わっていたり、2倍3倍といった水準になっているモデルが珍しくありません。
しかしながら、きちんと探せば、実は“あまり変わっていない”というモデルが存在します。
そういった腕時計の例として、今回お伝えするのは、カルティエのタンクアメリカン。
アメリカンは、数あるタンクシリーズの中でも最高級を担う存在で、ラインナップされている素材はK18もしくはPt。ロレックスでいう、デイデイトのような存在であります。
そんなタンクアメリカンには、様々なサイズがあるのですが、メンズサイズの選択肢としてはLMが基本。そして、LMをもってしても、数年前相場とくらべて「そこまで変わっていない」という存在があるのです。
実際、このクロノグラフのW2603356は、2016年8月水準が約42万円だったのに対し、現在水準は52万円。この5年9ヶ月での変動額は9万円の上昇といったところで、伸び率も約121%です。
2016年8月といえば、下落トレンドが始まった頃で、今と比べて「かなり安かった」と感じられる時期ですが、その頃との比較でも、このカルティエの高級モデルは、それほど大きな変化がないのです。
その結果、このW2603356は、『高級モデル』、『ホワイトゴールド』という内容でありながら、現在でも50万円台前半で購入可能。かなりお得感のある1本だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値 |
2022年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
タンクアメリカン W2603356 |
中古 | 5年 9ヶ月 |
¥428,000 | ¥520,000 | 92,000 | 121.50% |
このW2603356は、ドレス系の格好良いモデルが欲しいという方に、とても良い選択肢だと思います。
という内容でありながら、
の格好良い見た目。
なおかつ、このクロノグラフはクォーツであるため、コレクションの中に1本あると重宝する存在ともいえます。
昨今の人気要素といえば、『ブレスレット』と『機械式』でありますが、そういったコレクションの中に、このタンクアメリカンがあるというのは、なかなか乙だと思います。