2006年頃までGMTマスターは最も不人気なスポーツロレックスといわれており、アンティークと呼ばれる4桁リファレンスのモデルもその例に漏れませんでした。1675より定価が安いエクスプローラ1016が100万円を越すのも当たり前の中、1675は24万円程度というのが当たり前だったのです。
それが一気に値上がりとなったのは2007年ごろから。そのきっかけは、5桁リファレンスが生産中止となり、青赤ベゼルが消滅したことです。そして、それまで不人気の象徴的存在だった青赤ベゼル搭載のモデルが一気に高値となりました。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年10月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター 青赤ベゼル 1675 |
中古 | 5年 10ヶ月 |
¥285,000 | ¥937,440 | 652,440 | 328.93% |
高値というだけじゃなくて、世界中で大人気となった青赤ベゼルのGMTマスター。
フェラーリ元会長で現在アリタリアCEOを務めるモンテゼーモロ氏が、このフチなし文字盤の青赤GMTをしている姿は有名です。
そんな、不人気から一気に人気の腕時計となったGMTマスターですが、実は安値で買えたチャンスがあったのです。
それが2010年!
なんてたって、2007年にはすでに高値となっていたGMTマスター。
そして特に高い4桁リファレンスが、30万円を切る価格で買えたなんて、とてもビックリ。
2010年において、すでにGMTマスターは高くなっていたので、なんとなく高いという印象なようですが、実は2006年以前並の安値だったのです。
これ、値段の上下がすごい。
こんなに値段の上下が激しいと値落ちリスクがある一方、高いリターンを得る可能性があるという、なんとも高いギャンブル性。
これは買っておけばよかった1本です。
2006年頃青赤ベゼルが廃止されたGMTマスターですが、2014年にホワイトゴールド専用色として復活。
かつては新品33万円でも誰にも見向きもされなかった青赤ベゼルですが、今や300万円クラスモデルの専用色となりました。
そして、過去に出たモデルもどんなに安くても中古60万円以下では買えないという状態に。
かつては価値無しとされた青赤ベゼルは、今はとても価値ある存在。
その価値ある存在の4桁リファレンスとなれば、100万円近いという現在相場も納得。
しかし、一旦は高くなっても一時的に30万円を下回る安値になったというのもこの時計の面白いところ。
今後もGMTマスターの1675、どんな相場になるか楽しみです。