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現在相場考察

30万円近い値上がり、ロレックス『シードゥエラー“ディープシー”』116660

2016年8月24日更新
ロレックスのシードゥエラー116660について斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年9月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この5年11ヶ月での変動は¥293,000だった。

シードウェラー ディープシー 黒文字盤 116660についての考察(2016年8月)

ディープシーといえば2014年に出たDブルーダイヤルのインパクトが強いですが、通常の黒文字盤のこちらは2008年に出たモデルシードゥエラーにディープシーというセカンドネームがついたこの時計、44mmサイズの大型ケースに3900m防水と随分ワイルドな腕時計。Dブルーダイヤルのイメージで“いつも高い”という印象があるディープシーですが、かつて約55万円で売られていた時もあったのです。

ロレックス シードゥエラー 116660¥1,458,000〜¥2,480,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年9月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
シードウェラー
ディープシー
黒文字盤
116660
中古 5年
11ヶ月
¥555,000 ¥848,000 293,000 152.79%

ディープシーが55万円というと現在の価値からすると安いと思いますが、2010年9月頃というと現在70万円以上する青サブが35万円程度で売られていたので、当時のロレックスとしては高い印象でした。

とはいえ、その頃ヨットマスターロレジウムが45万円程度だったのでそれに10万円足せばディープシーが買えたというわけです。値上がり額を考えるとディープシー、かなりアリな選択だったと思います。

なお、ディープシーという名前が付いているので従来の16600のようなモデルと併売されているかとおもいきや、40mmケースのシードゥエラーと併売されはじめたのはごく最近。

5桁リファレンス時代と同じ40mmケースかつ1220m防水という内容の116600が登場したのは2014年のこと。

つまり、2008年から2014年までシードゥエラーといえばディープシーしかなかったのです。

ディープシー、通常のシードゥエラーに対して特殊なモデルという“ありがたい”印象を持たすには、ディープシーでないモデルと併売されていたほうが良いでしょう。

ということで、116600を生産したのは大正解だと思います。しかもそれと同時に、Dブルーダイヤルという変わり種ダイヤルも登場

これにより、ディープシーの存在感がより増したことでしょう。

ちなみに、ロレックスはチタン製の腕時計を作っていませんが、唯一このディープシーの裏蓋の一部にはチタンを使っています。

シードゥエラーで44mmで3900m防水というワイルドなこの腕時計、30万円近い値上がり額もなかなかワイルドなのではないでしょうか。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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