ゴールデンエリプスといえば、青文字盤という印象が強いですが、それ以外にも様々なバリエーションが存在します。
とはいえ、そういった個性的なゴールデンエリプスは、70年代や80年代といった時代に多い傾向があり、90年代になってからは少数派だといえるでしょう。
この5028G-001は、90年代に登場した“アレンジ系”のゴールデンエリプスですが、カラトラバ5000Gをエリプス化したといった見た目。自動巻ジャンボサイズであるため、2018年頃の相場は110万円台と、同じ自動巻きの「青文字盤」、3838/100Jと同等か、やや安いといった価格帯に位置していました。
そんな5028G-001ですが、現在では約327万円という価格に変化。これが、「ゴールデンエリプス、高評価への最初の一歩なのか」、気になるところだと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年1月 の安値 |
2022年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ゴールデンエリプス 5028G-001 |
中古 | 4年 5ヶ月 |
¥1,101,600 | ¥3,278,000 | 2,176,400 | 297.57% |
5028G-001に限らず、ゴールデンエリプスの自動巻きモデルは、数が少ない傾向があるため、どのぐらいの相場なのか、見極めるのは難しいといえます。
ただ、昨今のパテックフィリップ相場を見る限り、ゴールデンエリプスが上昇するということはなんら不思議ではなく、2018年頃と比べると確実に高くなっているといって差し支えないでしょう。
とはいえ、現在自動巻ジャンボサイズのゴールデンエリプスは、この5028G-001以外に無い(プラチナはエクストラジャンボといった認識)ため、この300万円以上という価格帯が「自動巻エリプスの現在相場」なのか、それとも「珍しい見た目である5028G-001が特別評価された」ということなのかは不明であります。