リシュモンによる初期のパネライにおけるフラッグシップモデルがコレ。このモデルの素材はピンクゴールド(ローズゴールド)かホワイトゴールドしかありません。つまり、ラジオミールはパネライにとって高級ドレスウォッチだったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年9月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ラジオミール PAM00103 |
中古 | 4年 11ヶ月 |
¥880,000 | ¥1,347,840 | 467,840 | 153.16% |
当時のゼニス系ムーブメント搭載モデルはクロノグラフとこれ。
クロノグラフのエルプリメロに対して、この自動巻ムーブメントはエリートが搭載されています。
この頃のパネライって非常にシンプルで、高級ムーブメント搭載モデルのみ裏スケ仕様だったのです。
廉価モデルであるルミノールベースまで裏スケになったのは2002年のこと。
確かに300m防水であれだけ大きな裏蓋をガラス製にするってのはなかなかすごいですし、綺麗に加工されたムーブメントが見れるというのはパネライの価値をより高めたことでしょう。
そしてその後、金無垢のみだったラジオミールにステンレス製の“ブラックシール”が登場。その頃からラジオミールの位置づけが変化し、ついに2005年にラジオミールベースが出ることによって最高級としての役割を終了します。
というような経緯があるラジオミール。このピンクゴールド(ローズゴールド)のツヤっとした綺麗なケースの高級バージョンはなんとも粋な存在です。
ルミノール系が300m防水なのに大して100mと防水性能は低いですが、そもそも革ベルト仕様の時計でプールに行くことも無いでしょう。
ということで100m防水の機能で十分。
また、この時計、パテックフィリップのカラトラバを着けて行きたい雰囲気のところにも同じ感覚で着けていけそうな存在。つまり、すごく上品なのです。
色も美しく、形も独特、それでいてパネライでどことなく上品。
こんなラジオミールが販売されていたのは2002年ともう14年も前。
この時計の存在を知っている方は結構少ないと予測できますが、数も少ないためちょっとでも需要が増えると値上がりしてしまう時計です。
2011年の88万円という価格と現在の価格では約47万円の値上がりとなっています。
とはいえ、2011年の88万円でも過去から比べるとおおよそ30万円ぐらいの値上がりなのです。
ということで、このPAM00103は年々値上がりしている傾向。そういう意味ではパテックフィリップやランゲ&ゾーネのような印象の腕時計です。