近頃、最も乱高下気味だと感じるのがノーチラスやアクアノートですが、今年2月3月頃に『急上昇』した後、『ガバッと下がった』という値動きが目立っています。
特に気になるのが残価率。ノーチラス、アクアノートともに、2月頃⇒6月頃で残価率が60%台といった状態が多い印象です。
また、『上昇⇒下落⇒1月並みに落ち着く』といった値動きは、現行モデルないしは、それに近い年式に多かったり、認知度が高いモデルに起こっている傾向がありますが、ノーチラスの場合はマニアック系にもこのような値動きが起こっている状態です。
そして、そういったマニアック系の中でも、この3710/1A-001は、最もインパクトのある下落率となっている様子。
3710/1A-001の今年3月水準は1850万円にまで達していたのですが、現在水準は1080万円。3月⇒7月でなんと770万円もの値下がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年3月 の安値 |
2022年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 3710/1A-001 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥18,500,000 | ¥10,800,000 | -7,700,000 | 58.38% |
そして、この3710/1A-001、最もインパクトのある数値が残価率であります。
先のように、ノーチラス&アクアノートは、今年2月3月頃まで「ガバッと上昇」していた反面、その後は下落となった経緯がありますが、2月頃⇒6月頃では60%台前半といった残価率が目立っています。
ロレックス人気モデルの場合、下落したといっても残価率は70%台や80%台といった数値であるため、それと比べるとノーチラスとアクアノートは値下がりインパクトが大きく「乱高下」した印象です。
そういったノーチラスの中でも、この3710/1A-001については、3月⇒7月の残価率が50%台後半といった状態。筆者調べでは、最も値下がり幅が大きなノーチラスといえる様子であります。
さらに3710/1A-001の1080万円という現在水準は、今年1月水準を下回っている状態。他の人気モデルの場合、『2月にガバッと上昇⇒3月下旬ぐらいに下落⇒1月並みに落ち着く』といったケースが目立ちますが、この3710/1A-001は、今年1月並どころか、2021年6月に近い水準となってしまっているのです。