筆者が個人的に好きな、2000年前後世代のコンプリケーションモデル。この5085/1A-001は、5054、5055と3兄弟的なモデルだといえますが、唯一ステンレスが採用されていたモデルです。
パテックフィリップのステンレスモデルは、今でも少数派でありますが、この世代となるとかなり珍しいわけで、それが“コンプリケーション”で、“ブレスレット”という要素を含んでいるのは、ずいぶん希少性が高いといえるポイントだといえます。
けれども、5085/1A-001は、長らく200万円前後という水準に位置し、それほど値動きをするような傾向もありませんでした。
そんな5085/1A-001ですが、様子が変わったのは2021年6月のこと。長らく200万円前後という表現に収まる価格帯に位置していた5085/1A-001ですが、2021年6月には260万円台にまで上昇しています。
そして、それから約1年。この5085/1A-001は、さらに高い価格帯へと値上がりしている状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年6月 の安値 |
2022年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
コンプリケーション 5085/1A-001 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥2,672,900 | ¥3,738,900 | 1,066,000 | 139.88% |
昨年、260万円台となった5085/1A-001は、「久々に大きな変化」といった状態だったわけですが、それから1年1ヶ月で、さらに106万円程度の値上がりとなっています。
これまで記事でお伝えした5085/1A-001主な水準は以下です。
こう見ると、2017年から2020年まで200万円ぐらいという状態が長らく続いてたのが、2021年からガバッと変化するようになったという様子が、分かりやすいといえます。