ムーンウォッチといえば、長期に渡って生産されていた3570.50の印象が強いですが、その後継に当たるのが、この311.30.42.30.01.005です。
3570.50は、1996年に登場してから、2014年に至るまで「現行モデル」として君臨していましたが、2014年にこの311.30.42.30.01.005にバトンタッチ。
ただ、両者の違いは、実は“ほぼない”といっても差し支えなく、しいていうなら箱が豪華になったなど、時計本体ではなく、付属品が異なるという差だといえます。
とはいうものの、311.30.42.30.01.005のほうが新しい世代だけあって相場は高く、3570.50がまだ30万円以下だった2017年7月時点でも、約33万円という水準でした。
今年3570.50は40万円台という状態になっており、現在ボトム価格を見ると、約43万円(ABランク以上)といった状況です。
では、311.30.42.30.01.005はどうかというと、こちらは約49万円という水準。やはり、3570.50よりも高いという価格帯に位置している様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年7月 の安値 |
2022年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005 |
中古 | 5年 0ヶ月 |
¥334,800 | ¥495,000 | 160,200 | 147.85% |
なお、2014年に登場した311.30.42.30.01.005ですが、2021年にはムーブメント変更に伴い、後継モデルの310.30.42.50.01.001へとバトンタッチしています。
3570.50が1996年⇒2014年と、18年にわたって現行モデルだったのに対し、この311.30.42.30.01.005は、2014年⇒2021年の7年間で生産終了となっています。
ムーンウォッチといえば、長年レマニアベースの手巻きムーブメント、キャリバー1861が採用されていたわけですが、新型には、新しいキャリバー3861が採用。
新型ムーブメントには、コーアクシャル脱進機や耐磁気性能が備わっています。
最新オメガの特徴を備えた新型ムーブメントですが、キャリバー1861をベースとしているようで、ムーンウォッチの重要要素を失っていないといえます。
そのため、新型登場後に、311.30.42.30.01.005や3570.50がガバッと上昇した形跡はなかったわけで、いずれも手堅く評価されている様子となっています。