腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

3570.50よりも高い、スピードマスター311.30.42.30.01.005

2022年7月19日更新
オメガのスピードマスター311.30.42.30.01.005について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年7月の安値と2022年7月の安値を比較し現在相場を考察。この5年0ヶ月での変動は16万200円の値上がりだった。

スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005についての考察(2022年7月)

ムーンウォッチといえば、長期に渡って生産されていた3570.50の印象が強いですが、その後継に当たるのが、この311.30.42.30.01.005です。

3570.50は、1996年に登場してから、2014年に至るまで「現行モデル」として君臨していましたが、2014年にこの311.30.42.30.01.005にバトンタッチ。

ただ、両者の違いは、実は“ほぼない”といっても差し支えなく、しいていうなら箱が豪華になったなど、時計本体ではなく、付属品が異なるという差だといえます。

とはいうものの、311.30.42.30.01.005のほうが新しい世代だけあって相場は高く、3570.50がまだ30万円以下だった2017年7月時点でも、約33万円という水準でした。

今年3570.50は40万円台という状態になっており、現在ボトム価格を見ると、約43万円(ABランク以上)といった状況です。

では、311.30.42.30.01.005はどうかというと、こちらは約49万円という水準。やはり、3570.50よりも高いという価格帯に位置している様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
オメガ OMEGA スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル 手巻き メンズ腕時計 311.30.42.30.01.005

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年7月
の安値
2022年7月
の安値
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
プロフェッショナル
311.30.42.30.01.005
中古 5年
0ヶ月
¥334,800 ¥495,000 160,200 147.85%

なお、2014年に登場した311.30.42.30.01.005ですが、2021年にはムーブメント変更に伴い、後継モデルの310.30.42.50.01.001へとバトンタッチしています。

3570.50が1996年⇒2014年と、18年にわたって現行モデルだったのに対し、この311.30.42.30.01.005は、2014年⇒2021年の7年間で生産終了となっています。

ムーンウォッチといえば、長年レマニアベースの手巻きムーブメント、キャリバー1861が採用されていたわけですが、新型には、新しいキャリバー3861が採用。

新型ムーブメントには、コーアクシャル脱進機や耐磁気性能が備わっています。

最新オメガの特徴を備えた新型ムーブメントですが、キャリバー1861をベースとしているようで、ムーンウォッチの重要要素を失っていないといえます。

そのため、新型登場後に、311.30.42.30.01.005や3570.50がガバッと上昇した形跡はなかったわけで、いずれも手堅く評価されている様子となっています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。