ヴァシュロンコンスタンタンのステンレスブレスレットモデルといえば、オーバーシーズ、もしくは222などその先祖に当たるモデルのみといった印象がありますが、実は他にも「ステンレスブレスレット」が存在します。
それが、このロイヤルイーグルであるわけですが、デビューしたのは2001年と、オーバーシーズよりも後。この頃、オーバーシーズは、第1世代が現行バリバリだったわけで、特にクロノグラフが「高いモデル」という印象でした。
そんな中、クロノグラフを搭載し、ステンレスブレスレットという要素を備えているものの、トノー型ケースを採用し、クラシカルな見た目で登場したというのがこのロイヤルイーグルであるわけです。
2001年当時といえば、フランクミュラーが注目されはじめといった感覚で、ファッション通や時計に詳しい層などから注目されていた時期であります。
そういった頃に登場したロイヤルイーグルには、もしかしたらフランクミュラーキラーといった役割が与えられていたのかもしれません。
とはいうものの、2010年代になると、こういった“トノー型+特徴あるアラビアインデックス”という見た目は、2000年代のような『人気度』とは異なり、あまり注目度が高くないといった存在感となっています。
また、こういったデザインが採用されたモデルは、パテックフィリップだとしても、あまり値動きしないという傾向があり、クロノメトロゴンドーロは、プラチナケースであるにも関わらず、K18のカラトラバ5196よりも安価となっている様子があるほど。
そうであるならば、このロイヤルイーグルも、あまり値動きしない可能性があるといえるわけですが、実はそんなことはなく、前回お伝えした2017年3月水準との比較では、50万円近い上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年3月 の安値 |
2022年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
ロイヤルイーグル 49145/339A-8970 |
中古 | 5年 4ヶ月 |
¥950,400 | ¥1,450,240 | 499,840 | 152.59% |
2021年からヴァシュロンコンスタンタンは、オーバーシーズを中心に値上がりが目立つようになったといえますが、現在では、ヒストリーク系などを見ていても、以前よりも高くなったと感じられる様子があります。
そして、このロイヤルイーグルもまた、140万円台となっているように、過去と比べて結構高くなったという様子。
ただ、2017年3月の約95万円という水準は、当時のオーバーシーズクロノグラフ(第1世代)と同等だったわけですが、今やあちらは200万円以上といった状態です。
そのため、ロイヤルイーグルは5年前と比べて値上がり状態であるものの、オーバーシーズと比べると、やはり値動きは弱いという側面があります。