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現在相場考察

以前よりも高くなった、ロイヤルイーグル 49145/339A-8970

2022年7月21日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのロイヤルイーグル49145/339A-8970について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年3月の安値と2022年7月の安値を比較し現在相場を考察。この5年4ヶ月での変動は¥499,840だった。

ロイヤルイーグル 49145/339A-8970についての考察(2022年7月)

ヴァシュロンコンスタンタンのステンレスブレスレットモデルといえば、オーバーシーズ、もしくは222などその先祖に当たるモデルのみといった印象がありますが、実は他にも「ステンレスブレスレット」が存在します。

それが、このロイヤルイーグルであるわけですが、デビューしたのは2001年と、オーバーシーズよりも後。この頃、オーバーシーズは、第1世代が現行バリバリだったわけで、特にクロノグラフが「高いモデル」という印象でした。

そんな中、クロノグラフを搭載し、ステンレスブレスレットという要素を備えているものの、トノー型ケースを採用し、クラシカルな見た目で登場したというのがこのロイヤルイーグルであるわけです。

2001年当時といえば、フランクミュラーが注目されはじめといった感覚で、ファッション通や時計に詳しい層などから注目されていた時期であります。

そういった頃に登場したロイヤルイーグルには、もしかしたらフランクミュラーキラーといった役割が与えられていたのかもしれません。

とはいうものの、2010年代になると、こういった“トノー型+特徴あるアラビアインデックス”という見た目は、2000年代のような『人気度』とは異なり、あまり注目度が高くないといった存在感となっています。

また、こういったデザインが採用されたモデルは、パテックフィリップだとしても、あまり値動きしないという傾向があり、クロノメトロゴンドーロは、プラチナケースであるにも関わらず、K18のカラトラバ5196よりも安価となっている様子があるほど。

そうであるならば、このロイヤルイーグルも、あまり値動きしない可能性があるといえるわけですが、実はそんなことはなく、前回お伝えした2017年3月水準との比較では、50万円近い上昇となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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中古 ヴァシュロン・コンスタンタン VACHERON CONSTANTIN ロイヤルイーグル クロノグラフ 49145/339A-8970 シルバー メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年3月
の安値
2022年7月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
ロイヤルイーグル
49145/339A-8970
中古 5年
4ヶ月
¥950,400 ¥1,450,240 499,840 152.59%

2021年からヴァシュロンコンスタンタンは、オーバーシーズを中心に値上がりが目立つようになったといえますが、現在では、ヒストリーク系などを見ていても、以前よりも高くなったと感じられる様子があります。

そして、このロイヤルイーグルもまた、140万円台となっているように、過去と比べて結構高くなったという様子。

ただ、2017年3月の約95万円という水準は、当時のオーバーシーズクロノグラフ(第1世代)と同等だったわけですが、今やあちらは200万円以上といった状態です。

そのため、ロイヤルイーグル5年前と比べて値上がり状態であるものの、オーバーシーズと比べると、やはり値動きは弱いという側面があります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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