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現在相場考察

100万円超えのイメージがあるが実際は安め、カルティエ『タンクアメリカン』クロノグラフLM(ホワイトゴールド)

2016年8月25日更新
カルティエのタンクアメリカンW2603356について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年3月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年5ヶ月での変動は¥30,000だった。

タンクアメリカン W2603356についての考察(2016年8月)

タンクアメリカン金無垢専用のタンクとして、タンクシリーズで最も高級な位置づけとなっているモデルです。他のタンクと同じく男性用と女性用が存在し、男性用のラインナップは3針が機械式、クロノグラフがクオーツとなっています。

カルティエ タンク(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年3月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
カルティエ
タンクアメリカン
W2603356
中古 4年
5ヶ月
¥398,000 ¥428,000 30,000 107.54%

で、このクオーツのクロノグラフが“クロノリフレックス”という永久カレンダー機能を備えたムーブメント。

クオーツムーブメントですから永久カレンダーといっても安価なのは嬉しいのですが、これ電池切れして放っておくとカレンダーの調整が大変になります。というよりメーカーに出さなければ電池交換が出来ないかも、と思われる構造です。

メーカーに電池交換に出すとオーバーホールを勧められて費用が高くつくといったマイナスてもある模様ですが、それでも自動巻よりだいぶ安く買えるのがこのクロノグラフの良さ。

しかもこれ、秒針がありませんからクオーツ特有の1秒毎にステップする動きがありません

クロノグラフを動かした場合、クロノグラフ秒針がクオーツ特有の動きをするかもしれませんが、それはあくまでクロノグラフを使った時のみ。

クオーツ時計って便利なのですが、なんともあの秒針の動きが所有満足感的にはマイナスなのです。

よって、秒針の動きがないクオーツって、実用性が高くて所有満足感も損ねないので便利。

なおこの高級なタンクアメリカン、2012年の相場とくらべてほぼ変わっていない状態

タンクアメリカンというと100万円近くするイメージですが、40万円程度で手に入るのは意外です。

ただし、自動巻のモデルはこれより高い相場の時が多い傾向があります。

タンクアメリカンと同じように自動巻の3針とクオーツのクロノグラフがラインナップされているタンクフランセーズのほうは両者の相場に開きがないのに、アメリカンだと違うのです。

ちなみに、タンクアメリカン、トムハンクスも愛用しているとのこと。

定価100万円以上するこの時計、すごく高くて高級といういうイメージがありながらも実際はそれより安く買えるというのが1つの魅力だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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