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腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第118回~ 『ノーチラス』「Ref.5711/1A-011」/「Ref.5990/1A-001」

2022年8月1日更新

さて、現在は年初の価格高騰から打って変わって、落ち着きを見せている高級腕時計相場ですが、そんな今だからこそ”買い時”の人気モデルをご紹介したいと思います。魅力的な価格設定にもなっていますので、是非最後までお楽しみください!

【目次】
◆ 「Ref.5711/1A-011」 『ノーチラス』SS
◆ 「Ref.5990/1A-001」 『ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ』SS
◆ まとめ

「Ref.5711/1A-011
ノーチラス』SS

2012年の新作として、ホワイトの文字盤カラーが採用された「Ref.5711/1A-011」。こちらは、2006年に『ノーチラス』生誕30周年記念として発表された、人気の三針モデル「Ref.5711/1A-001」のマイナーチェンジモデルとして登場しています。『ノーチラス』の中でも人気の高いモデルでしたが、2020年には惜しくも生産終了となってしまいました。

よく見ると少しシルバーがかっているようにも見え、可愛らしくもポップな印象の文字盤となっております。ブラックブルー文字盤の「Ref.5711/1A-001」とは全く違ったモダンな時計に見えますね。また、インデックス・針夜光の縁が、一見黒にも見える濃紺で塗られており、コントラストがはっきりとしているので、とにかく視認性が抜群です。

保証書日付は2015年。ワンオーナー品で、ケース・ブレスレットのしっかりとした、印象の良いノンポリッシュの美品です。オーナー様がご購入されてから、ほとんど着用していなかったとのことで、ブレスレットのヨレも感じられません。

ノーチラス』はベゼル表面やケースのエッジ部分に特にキズが付きやすく、ポリッシュされている個体が比較的多い印象ですが、こちらの時計は目立つようなキズも無く、ポリッシュされていない点はとても評価出来るポイントだと思います。

スケルトンバックの裏蓋から眺めることが出来るムーブメントは、安定の「Cal.324 S C」。『ノーチラス』「Ref.5711」シリーズは、2009年に”ジュネーブ・シール”から”パテック・シール”へと変更されましたが、長きに渡ってムーブメントは「Cal.324 S C」を採用しておりました。その後、2019年にハック機能が付き、日付変更の禁止時間帯が無くなった「Cal.26-330 S C」が搭載されています。前述の通り、2020年に生産終了となっておりますので、新ムーブメントを搭載している時計は極めて少ないと思われます。実際、私自身が新ムーブメントを搭載している個体にめぐり合った事は今までございません。

付属品はしっかり揃っており、保存状態も非常に良いこちらの個体、

気になる販売価格は、12,980,000円(税込)

国内販売価格:最安値1,500万円弱(税込)
某有名海外販売サイト:最安値1,400万円強(税別)

「Ref.5711/1A-001」のブラックブルー文字盤と比べて生産期間も短く、製造個数も遥かに少ないことが想定されますので、今後の展開が非常に面白いモデルであると思います!ご購入をお考えの方は直ぐにでもお申込みいただくことをおすすめ致します!

「Ref.5990/1A-001
ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ』SS

2014年に新作として発表された、SS(ステンレススチール)ケースの『ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ』「Ref.5990/1A-001」。2021年には、18KRG(ローズゴールド)ケースで青文字盤の「Ref.5990/1R-001」も追加となりましたが、SSケースのモデルは、2022年に生産終了となりました。

やや濃いめのグレーにも見えるブラックグラデーションの文字盤は、これまでの『ノーチラス』のクラシックな雰囲気より、モダンでクールな印象が強く出ていると思います。スーツスタイル、カジュアルスタイル問わず、合わせやすいモデルですね。

コロナの影響で、長らく海外への渡航を制限している方も多いと思いますが、以前のように海外への行き来が自由に出来るようになれば、トラベルタイムの機構はとても重宝します。3時位置の”HOME”、9時位置の”LOCAL”の小窓で昼夜の判別が可能となっており、ケース9時側の上下プッシュボタンを押すことで、1時間の前後進、LOCAL TIME(現地時間)の設定を瞬時に行うことが出来ます。また、12時位置にある日付表示も連動していますので、日付を単体で合わせる必要がない、優れた機構となっております。

保証書日付は2016年。ポリッシュ(仕上げ)は軽く入っていると思われますが、こちらもケース・ブレスレットがしっかりとした、印象の良い時計です。ブレスレットのヨレもほとんど感じられません。

スケルトンバックの裏蓋から眺めることが出来るムーブメントは「Cal.CH 28-520 C」。クロノグラフ機構に加えて、トラベルタイム機構も搭載しておりますので、ケースの厚みこそございますが、ケース径は着用しやすい40.5mmと、程よいサイズ感になっています。

付属品もしっかりと揃っていて、シリアル・個体番号の入ったタグも付属しており、保存状態も非常に良いです。(余りコマのピンが1つ不足しております。)

気になる販売価格は、18,700,000円(税込)です。

国内販売価格:最安値2,000万円弱(税込)
某有名海外販売サイト:最安値2,100万円強(税別)

時計や付属品の状態、国内外での販売価格を見ても魅力的な価格と、間違いなくおすすめ出来る1本です!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここのところ時計相場は落ち着きを見せていますが、そんな今こそ正しく”買いの絶好のチャンス”なのではないでしょうか。今回ご紹介したモデルは希少ながらも、お買い求めやすく、魅力的な価格設定をしておりますので、是非この機会にご検討いただければ幸いです。

また、当店にはまだまだご紹介出来ていない魅力的なモデルが多数ございますので、是非お気軽にご来店、ならびにお問い合わせください。

では、また!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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