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現在相場考察

1600万円近く値上がり、ノーチラス5740/1G-001

2022年8月17日更新
パテックフィリップのノーチラス5740/1G-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年12月の安値と2022年8月の安値を比較し現在相場を考察。この2年8ヶ月での変動は1598万8000円の値上がりだった。

ノーチラス 5740/1G-001についての考察(2022年8月)

2018年にノーチラスグランドコンプリケーションモデルとしてデビューした5740/1G-001

このモデルには永久カレンダーが搭載されているわけですが、こういったグランドコンプリケーション機構がノーチラスに採用されたのはだといえます。

ノーチラスがデビューしたのは1976年ですが、2004年まで、一切コンプリケーションモデルを展開することがなかったのが、2005年以降、コンプリケーションが増加。最終的にこの永久カレンダーにまで至ったといえます。

高価となる腕時計の三大要素といえば、

  • 永久カレンダー
  • ミニッツリピーター
  • トゥールビヨン
  • でありますが、その一角である永久カレンダーとノーチラスの組み合わせは「すごく高い」というイメージになります。

    ちなみに、2016年には、ノーチラス40周年を記念して、プラチナ3針の5711/1P-001とWGクロノグラフの5976/1G-001というスペシャルなモデルが出ているため、それらとともに『三大スペシャルノーチラスといった印象があるのが、この5740/1G-001だといえます。

    そんな5740/1G-001ですが、まだ5711/1A青文字盤が1000万円以下(当時は800万円ぐらいでも、だいぶ高くなったという感覚)だった時期に、2480万円という中古相場となっていました。

    やはり永久カレンダーだけあって、圧倒的に高い価格帯に位置していたといえるわけですが、2022年の今はどうなっているかというと、約4078万円という様子。2年8ヶ月前よりも1600万円近く値上がりしているのです。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    パテック・フィリップ PATEK PHILIPPE ノーチラス パーペチュアルカレンダー 5740/1G-001 腕時計 メンズ 中古

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2019年12月
    の安値
    2022年8月
    の安値
    変動額 残価率
    パテックフィリップ
    ノーチラス
    5740/1G-001
    中古 2年
    8ヶ月
    ¥24,800,000 ¥40,788,000 15,988,000 164.47%

    1600万円近いという上昇額を見ると凄いという感想になりますが、筆者としては5711/1Aなど、他のノーチラスの伸びと比べると、そこまで伸びていないという印象になりました。

    2019年相場が2400万円台というボリュームであるため、1.6倍という上昇幅でも、上昇“額”は約1600万円となるわけです。

    なお、他のノーチラスの2019年年末頃⇒現在までにかけての残価率はどうなっているかというと、5711/1R-001の事例だと約203%であります。

    5711/1R-001は現在、今年4月水準よりも下落している状態ですが、それでも2019年12月頃と比べると2倍以上といった状態です。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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