スウォッチグループの最高峰をブレゲとともに担うのがブランパンですが、そういった上級ブランドというイメージだったり、定評のある作りの良さとは裏腹に、長らく中古相場では「お買い得時計」という側面がありました。
特に、97年登場のトリロジーシリーズや、レマンフライバッククロノグラフなどは、スポーツモデルであるにも関わらず、2019年頃までほぼ値動きしないといった傾向だったわけです。
2017年時点でそれらブランパンは、5桁スポーツロレックスよりも安価という状態になっていたわけですが、その後も値動きしなかった結果、どんどん離されてしまったといえます。
ただ、2019年12月になると、エアコマンドが上昇。長らく50万円台だったのが、2019年12月に60万円超えとなったのです。
そして、2021年になると再びエアコマンドは上昇し70万円を超えるにまで変化。また、今年には90万円台にまで達しています。
2019年頃までほぼ値動きしなかったブランパンでありますが、値動きしたのはエアコマンドだけでなく、2021年以降は、“かつてはお買い得モデル”といった印象だったモデルが軒並み上昇したといえます。
今回紹介するのは、97年登場トリロジーシリーズの中で、『3針ダイバーズ』部門を担っているフィフティファゾムスですが、なんと現在約75万円という状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値 |
2022年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブランパン
トリロジー フィフティファゾムス 2200-1130-71 |
中古 | 5年 0ヶ月 |
¥449,280 | ¥753,230 | 303,950 | 167.65% |
このフィフティファゾムス、2017年8月の段階では約44万円だったわけですから、現在までにかけて約30万円の上昇を果たしたということになります。
長らくブランパンは、値動きしないという印象だったため、このフィフティファゾムスが2017年8月⇒2022年8月の5年間で167.65%もの伸びとなったのは、かなりな意外性があるといえるでしょう。