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現在相場考察

約75万円という状態、トリロジーフィフティファゾムス2200-1130-71

2022年8月18日更新
ブランパンのフィフティファゾムス2200-1130-71について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年8月の安値と2022年8月の安値を比較し現在相場を考察。この5年0ヶ月での変動は¥303,950だった。

トリロジー フィフティファゾムス 2200-1130-71についての考察(2022年8月)

スウォッチグループの最高峰をブレゲとともに担うのがブランパンですが、そういった上級ブランドというイメージだったり、定評のある作りの良さとは裏腹に、長らく中古相場では「お買い得時計」という側面がありました。

特に、97年登場のトリロジーシリーズや、レマンフライバッククロノグラフなどは、スポーツモデルであるにも関わらず、2019年頃までほぼ値動きしないといった傾向だったわけです。

2017年時点でそれらブランパンは、5桁スポーツロレックスよりも安価という状態になっていたわけですが、その後も値動きしなかった結果、どんどん離されてしまったといえます。

ただ、2019年12月になると、エアコマンドが上昇。長らく50万円台だったのが、2019年12月に60万円超えとなったのです。

そして、2021年になると再びエアコマンドは上昇し70万円を超えるにまで変化。また、今年には90万円台にまで達しています。

2019年頃までほぼ値動きしなかったブランパンでありますが、値動きしたのはエアコマンドだけでなく、2021年以降は、“かつてはお買い得モデル”といった印象だったモデルが軒並み上昇したといえます。

今回紹介するのは、97年登場トリロジーシリーズの中で、『3針ダイバーズ』部門を担っているフィフティファゾムスですが、なんと現在約75万円という状態となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年8月
の安値
2022年8月
の安値
変動額 残価率
ブランパン
トリロジー
フィフティファゾムス
2200-1130-71
中古 5年
0ヶ月
¥449,280 ¥753,230 303,950 167.65%

このフィフティファゾムス、2017年8月の段階では約44万円だったわけですから、現在までにかけて約30万円の上昇を果たしたということになります。

長らくブランパンは、値動きしないという印象だったため、このフィフティファゾムスが2017年8月⇒2022年8月の5年間で167.65%もの伸びとなったのは、かなりな意外性があるといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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