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現在相場考察

4月⇒8月現在で28万円ほどの下落、カラトラバ5196J-001

2022年8月19日更新
パテックフィリップのカラトラバ5196J-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年4月の安値と2022年8月の安値を比較し現在相場を考察。この0年4ヶ月での変動は¥-283,000だった。

カラトラバ 5196J-001についての考察(2022年8月)

パテックフィリップは、注目度の高いブランドでありますが、2020年頃まで値動きするモデルは、ノーチラスもしくはアクアノートといった傾向があり、特にカラトラバのようなドレス系のシンプルなモデルは、あまり動かない様子があったわけです。

また、カラトラバには、パテックフィリップエントリーモデルを担う存在もあり、例えば、この5196J-001はその1つだといえます。

エントリーモデルは、ロレックスなどでもあまり値動きしない傾向があったため、カラトラバがあまり動かないというのは「当たり前」という感覚もあったことでしょう。

とはいえ、2015年以降ロレックスのエントリーモデル、オイスターパーペチュアルにはダークロジウム文字盤という存在が登場し、エントリーモデルながら入手困難となっています。

そして、今では5桁世代のエアキングを含め、旧世代のエントリーモデルもしっかり値動きするわけで、エントリーが動かないというのは過去の話になっているといえます。

パテックフィリップでも、このカラトラバ5196J-001は、2021年から目立った値動きをするようになっています。

5196J-001は、長らく160万円前後という水準が続いていたのですが、2021年10月には約277万円にまで上昇。そして、今年4月には約343万円となっていました。

ただ、その後は下落トレンドとなったため、多くのモデルが値下がり。

この5196J-001も例外ではなく、4月⇒8月現在で28万円ほどの下落となっている様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年4月
の安値
2022年8月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5196J-001
中古 0年
4ヶ月
¥3,431,000 ¥3,148,000 -283,000 91.75%

上昇方面だけでなく、下落方面でもしっかり動くというのは、まさに人気モデルの動き方であるわけですが、そういった状態を5196J-001が見せたというのは、やはりエントリーは動かないというのは過去のこと、なのだと改めて感じさせられます。

なお、パテックフィリップといえば、ノーチラスアクアノートの残価率が60%台となっているように、激しい下落という印象ですが、このカラトラバ5196J-001については、4月⇒8月の残価率が90%台ノーチラス等と比較すると歩幅な下落だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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