パテックフィリップは、注目度の高いブランドでありますが、2020年頃まで値動きするモデルは、ノーチラスもしくはアクアノートといった傾向があり、特にカラトラバのようなドレス系のシンプルなモデルは、あまり動かない様子があったわけです。
また、カラトラバには、パテックフィリップのエントリーモデルを担う存在もあり、例えば、この5196J-001はその1つだといえます。
エントリーモデルは、ロレックスなどでもあまり値動きしない傾向があったため、カラトラバがあまり動かないというのは「当たり前」という感覚もあったことでしょう。
とはいえ、2015年以降ロレックスのエントリーモデル、オイスターパーペチュアルにはダークロジウム文字盤という存在が登場し、エントリーモデルながら入手困難となっています。
そして、今では5桁世代のエアキングを含め、旧世代のエントリーモデルもしっかり値動きするわけで、エントリーが動かないというのは過去の話になっているといえます。
パテックフィリップでも、このカラトラバ5196J-001は、2021年から目立った値動きをするようになっています。
5196J-001は、長らく160万円前後という水準が続いていたのですが、2021年10月には約277万円にまで上昇。そして、今年4月には約343万円となっていました。
ただ、その後は下落トレンドとなったため、多くのモデルが値下がり。
この5196J-001も例外ではなく、4月⇒8月現在で28万円ほどの下落となっている様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年4月 の安値 |
2022年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
カラトラバ 5196J-001 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥3,431,000 | ¥3,148,000 | -283,000 | 91.75% |
上昇方面だけでなく、下落方面でもしっかり動くというのは、まさに人気モデルの動き方であるわけですが、そういった状態を5196J-001が見せたというのは、やはりエントリーは動かないというのは過去のこと、なのだと改めて感じさせられます。
なお、パテックフィリップといえば、ノーチラスやアクアノートの残価率が60%台となっているように、激しい下落という印象ですが、このカラトラバ5196J-001については、4月⇒8月の残価率が90%台。ノーチラス等と比較すると歩幅な下落だといえます。