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現在相場考察

歴史的な変化、メカニカルフリーガークロノグラフIW370607

2022年9月1日更新
IWCのクロノグラフIW370607について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年7月の安値と2022年9月の安値を比較し現在相場を考察。この3年2ヶ月での変動は¥155,160だった。

メカニカルフリーガー クロノグラフ IW370607についての考察(2022年9月)

長らく、「相場が変わらない」ということが、逆に“個性”ともいえた中古IWCですが、このところ一部モデルが歴史的な変化を遂げている状態です。

先日お伝えしたインヂュニアIW322701は、リーマンショック前=2010年だろうが、2020年だろうが「ほぼ同じ」という状態だったわけですが、今年8月に“それら水準の倍”という価格帯にまで変化したわけです。

インヂュニアに限らず、リーマンショック後(安い時期)もアベノミクス後(上昇)も、2017年以降(さらなる上昇)も「値動きしない」という特徴が中古IWCにはあったわけですが、2022年夏という今を境目に、その様子が一変している状況が見られるのです。

今回お伝えするのは、「パイロットウォッチ」として有名なメカニカルフリーガー。

このIW370607は、2009年⇒2017年までの8年間でたったの3万円の値動きにとどまっていたという過去があるわけですが、2017年6月⇒2018年4月の10ヶ月間で3万円の上昇となった事例があります。

インヂュニアよりは値動きしていたわけですが、IW370607に対しては「3万円の上昇」で凄いと感動できたわけです。

さて、そんなIW370607でありますが、現在水準はどうなっているかというと、なんと約47万円という状況。

今回の値動きは、約15万円の上昇であるわけですが、これはかつての「3万円の上昇」と比べると、ずいぶん大きく動くようになったといえるかと思います。

本記事で参考とした中古腕時計

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IWC フリーガー クロノグラフオートマチック トリチウム 魚リューズ IW370607 SS メンズ 黒文字盤 仕上げ済 美品

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年7月
の安値
2022年9月
の安値
変動額 残価率
IWC
メカニカルフリーガー
クロノグラフ
IW370607
中古 3年
2ヶ月
¥321,840 ¥477,000 155,160 148.21%

このIW370607のこれまでお伝えした状態は以下のようになります。

  • 2009年6月 ¥250,000
  • 2017年6月 ¥280,800
  • 2018年4月 ¥319,680
  • 2019年7月 ¥321,840
  • 2022年9月 ¥477,000
  • 2009年6月⇒2019年7月までの10年1ヶ月間の値動きは71,840円の上昇

    上記の期間には、アベノミクスだったり2017年の上昇だったりが含まれるわけですが、そのようなイベントを含む10年間でも、IW370607は、7万円程度の値動きにとどまっていたのです。

    それに対して、今回は、3年2ヶ月間で155,160円の上昇

    今回の値動きは、2009年⇒2019年の10年分の値動きの“2倍”という状態であるわけで、やはり大きな異変が起こっているという感覚になります。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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