116515LNは、非・ブレスレットのK18デイトナとしては相対的に高い価格帯に位置するわけですが、2016年の段階から乱高下する傾向があるといえます。
その動き方は、パテックフィリップのアクアノート5167R-001と似ている部分があり、2017年頃の段階から“高くなったと思ったら下落”という現象が見られたわけです。
そんな116515LNではありますが、2020年の緊急事態宣言時は安くならず、その頃から乱高下する印象はなくなっていました。
しかしながら、今年5月に116515LNは“4ヶ月で200万円ほどの下落”という状態になり、久々に乱高下気味といった様子となったわけです。
もちろん、今年春⇒5月といった時期においては、多くの人気モデルが下落となっていたため、116515LNが値下がり傾向となるのは特に珍しい状態ではなかったといえます。
ただ、116515LNの1月⇒5月における残価率が約74%と、他のロレックスと比べると低い状態。それがかつての乱高下を思わせたところでした。
そんな116515LNですが、5月⇒9月でも値下がりは続き、今回の下落額は約77万円という状態。残存価額は約86%となっており、1月⇒5月より大きな下落幅ではないといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年5月 の安値 |
2022年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ チョコレート文字盤 116515LN |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥5,665,000 | ¥4,890,600 | -774,400 | 86.33% |
K18やプラチナといった高価格帯の現行世代デイトナの残存価額は、90%台といった傾向が目立つわけですが、この116515LNは80%台中盤。前回よりも大きな下落幅ではないといっても、他の人気モデルと比べると下落幅は大きめです。
興味深いのは、同じローズゴールドのデイトナである、116505LN(ブレスレットモデル)の残存価額が5月⇒現在で約90%かつ、今年春⇒5月でも約88%だったという点です。
この116515LNは、春⇒5月が約74%、5月⇒現在が約86%ですから、明らかに下落幅が大きいといえる状態なのです。