腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

驚くべき状態、ネプチューン5080/1Aピンク文字盤

2022年9月5日更新
パテックフィリップのネプチューン5080/1Aについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年12月の安値と2022年9月の安値を比較し現在相場を考察。この2年9ヶ月での変動は¥2,345,080だった。

ネプチューン ピンク文字盤 5080/1Aについての考察(2022年9月)

パテックフィリップのステンレスモデルといえば、その多くが“高値”という印象がありますが、例外的に“高くなかった”といえたのが、スカルプチャーネプチューンであります。

これら2つは、ステンレスというだけでなく、ブレスレットモデルでもあるわけですが、そういった人気要素とは逆に、相場は“安価かつ値動きしない”という状態が長らく続いていました。

ただ、スカルプチャーについては2017年の段階から変化するようになり、その後はしっかりと上昇。2016年4月時点で約118万円だったのが、2018年3月には約169万円に達しています。

そして、その後も上昇し今年1月には297万円という状態になっているわけです。

それに対してネプチューンは長らく値動きせず、2019年12月時点でも約123万円と、SSブレスレットのパテックフィリップとしてはかなり安価な価格帯に位置していた(スカルプチャーよりも50万円近く安価)わけです。

そんなネプチューンでありますが、今、なんと驚くべき状態となっている様子。

ネプチューンには、様々な文字盤色がありますが、長らく追っているピンク文字盤は、現在358万円となっており、2019年12月水準より約234万円も値上がりしているのです。

パテックフィリップ ネプチューン 5080/1A(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年12月
の安値
2022年9月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ネプチューン
ピンク文字盤
5080/1A
中古 2年
9ヶ月
¥1,234,920 ¥3,580,000 2,345,080 289.90%

更に凄いのは、ネプチューン5080/1A全体のボトム価格(黒文字盤)をもってしても約320万円以上となっている点です。

2017年からリードしていたスカルプチャーは、現在297万円(ABランク以上のボトム価格)という状態ですから、ネプチューンに逆転されてしまったのです。

数年前までの常識からすると、ネプチューン『2年9ヶ月間で234万円程の上昇』という値動きをするとは、誰もが想像できなかったことでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。