第2世代のオーバーシーズクロノグラフは、2017年11月の段階ではデイトナ116520と同水準といった価格帯でした。
その際、「デイトナは大人気モデル」である一方、「雲上のクロノグラフ=オーバーシーズが116520と同水準」というのはお得感があるという感覚で、迷うのが楽しい状態だったといえます。
ちなみに、2017年11月よりも前の段階では、この49150/B01A-9095のほうが116520よりも高かったため、当時としては49150/B01A-9095に対するお得感が強かったわけです。
しかしながら、その後デイトナ116520が上昇していった一方で、この第2世代のオーバーシーズ49150/B01A-9095はあまり変化をせず。その結果、2019年4月に116520と49150/B01A-9095の相場差は30万円程度にまで広がっていました。
ちなみに2019年当時、116520が170万円台、49150/B01A-9095が140万円台という状態でした。
さて、オーバーシーズといえば2021年から値動きが活発化したという経緯があります。
そうなると、この49150/B01A-9095もかなりな上昇となっていても不思議でないといえるわけですが、実際どうなっているかというと、現在水準は、なんと294万円という様子。
これは2021年5月水準に対して76万円の上昇という状態なのですが、その結果ついに116520水準に追いついたのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年5月 の安値 |
2022年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9095 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥2,180,000 | ¥2,940,000 | 760,000 | 134.86% |
現在、116520のボトム価格は約293万円という状態。それに対して49150/B01A-9095は294万円。2017年11月ぶりに両者は“同水準”となっている状況です。
2018年以降、デイトナ116520の値動きが活発化した一方で、あまり変化がなく置いてけぼり状態だったオーバーシーズの49150/B01A-9095。
それが2021年からオーバーシーズの値動きが活発化した結果、2022年9月の今、49150/B01A-9095は116520に追いついくところにまで上昇したというのが、感慨深いと思います。