お知らせ
斉藤由貴生の新刊好評発売中。どちらも、楽しいお金の使い道=高級腕時計との付き合い方を解説しています。ぜひお買い求めください。
タンクディヴァン W6300755
2002年に男性向けのカルティエとして華々しくデビューしたタンクディヴァン。
当時、カルティエは日本において『ロレックス・オメガ・カルティエ・ブルガリ』といった具合で、高級腕時計の人気ブランドの1つといった印象でした。
もちろん、カルティエ人気は今でも健在だといえますが、2002年頃のカルティエは「ロレックスかカルティエ、どちらにするか」と迷われることが当たり前なぐらい日本の腕時計界隈でポピュラーだったわけです。
そういった最中にデビューしたタンクディヴァンは、当時の時計ファンの間で瞬く間に注目を集め、どことなくパネライに近い雰囲気と、男性向けを強く推したキャラクター、横長という意外性が大いにウケていたと思います。
そんなタンクディヴァンでありますが、2010年代になると、それほどの知名度がないモデルといった感覚で、中古相場も安価な状態となっていました。
タンクディヴァンには、男性用=LMサイズの他にも、MMやSMといった女性向けが存在。また、自動巻とクォーツがあるため、相場を見る際にはそれらの違いに注意する必要があります。
筆者は、長らくLMサイズの自動巻モデル=W6300755を追っているのですが、これはタンクディヴァンSSモデルの中では最も高い中古相場となっている存在。そうであるにも関わらず、2020年には20万円を割る状態にまで下落していたのです。
このW6300755は、2015年6月水準及び、2017年8月水準が約25万円前後といった状態だったわけですから、2020年の水準、約19万円は「安くなった」という印象がありました。
2020年といえば、8月頃まで下落トレンド真っ只中だったわけですが、それを考慮してもタンクディヴァンの約19万円という水準は、やはり安くなったという感覚だったといえます。
しかし、そんなタンクディヴァンのW6300755は今、きちんと回復している状態。むしろ、回復しただけでなく、2017年水準をも上回っている様子であるのです。
カルティエタンクディヴァンW6300755の価格比較
時計名 | 状態 | 2020年8月の安値 | 期間 | 2022年9月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ タンクディヴァン W6300755 |
中古 | ¥195,800 | 2年 1ヶ月 |
¥298,000 | 102,200 | 152.20% |