2005年前後に登場した三大レアノーチラスの一角、5800/1A-001。
このモデルのレアポイントは、“2ピース構造で裏スケ”であります。
5711/1A以降のノーチラスは、裏スケが当たり前となりましたが、その一方で2ピース構造から、一般的な防水腕時計と同じ3ピース構造となっています。
ロイヤルオークもそうですが、ジェラルドジェンタのデザインは、単に見た目だけでなく、その独特な作りも魅力的なポイント。そのオリジナリティ、すなわち2ピース構造が採用された最も近代的な3針モデルである5800/1A-001はとても魅力的だといえます。
そういったことから、特に2017年まで5800/1A-001は5711/1A青文字盤よりも高値といった価格帯に位置。ただ、5711/1Aの値動きが派手に上昇するようになってからは、5800/1A-001は5711/1A青文字盤よりも“やや安価”といった感覚があります。
それは、今年春頃も同様。この5800/1A-001は当時2000万円超えとなっていたのですが、5711/1A-010が2780万円(2月)となっていた一方、5800/1A-001は2080万円(4月)といった状態でした。
そして、その後5800/1A-001は、他のノーチラスと同様、下落気味となっていくわけですが、今年7月時点では1612万円となっていました。
現在、5800/1A-001は7月水準よりも209万円ほど値下がりし、約1400万円といった状況。この水準もまた、5711/1A-010より“やや安価”といった感覚があるといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年7月 の安値 |
2022年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5800/1A-001 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥16,120,000 | ¥14,027,000 | -2,093,000 | 87.02% |
現在、5711/1A-010は、ボトム価格と2番目に安価な個体との差がありすぎて、相場をお伝えするのが難しい状態であるのですが、5711のボトム価格と、この5800/1A-001のボトム価格の差は、まさに「少し5711のほうが高い」といった状態だといえます。
7月⇒9月で約209万円の下落、残価率は約87%となっている5800/1A-001ですが、5711との差という観点からは、特筆するほど「凄い下落」でも「特異な値動き」ともいえない様子です。