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現在相場考察

209万円ほど値下がり、ノーチラス5800/1A-001

2022年9月14日更新
パテックフィリップのノーチラス5800/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年7月の安値と2022年9月の安値を比較し現在相場を考察。この2ヶ月での変動は209万3000円の値下がりだった。

ノーチラス 5800/1A-001についての考察(2022年9月)

2005年前後に登場した三大レアノーチラスの一角、5800/1A-001

このモデルのレアポイントは、“2ピース構造で裏スケ”であります。

5711/1A以降のノーチラスは、裏スケが当たり前となりましたが、その一方で2ピース構造から、一般的な防水腕時計と同じ3ピース構造となっています。

ロイヤルオークもそうですが、ジェラルドジェンタのデザインは、単に見た目だけでなく、その独特な作りも魅力的なポイント。そのオリジナリティ、すなわち2ピース構造が採用された最も近代的な3針モデルである5800/1A-001はとても魅力的だといえます。

そういったことから、特に2017年まで5800/1A-0015711/1A青文字盤よりも高値といった価格帯に位置。ただ、5711/1Aの値動きが派手に上昇するようになってからは、5800/1A-0015711/1A青文字盤よりも“やや安価”といった感覚があります。

それは、今年春頃も同様。この5800/1A-001は当時2000万円超えとなっていたのですが、5711/1A-0102780万円(2月)となっていた一方、5800/1A-0012080万円(4月)といった状態でした。

そして、その後5800/1A-001は、他のノーチラスと同様、下落気味となっていくわけですが、今年7月時点では1612万円となっていました。

現在、5800/1A-0017月水準よりも209万円ほど値下がりし、約1400万円といった状況。この水準もまた、5711/1A-010より“やや安価”といった感覚があるといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ ノーチラス 腕時計 5800/1A-001 ブルー メンズ 中古A品

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年7月
の安値
2022年9月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5800/1A-001
中古 0年
2ヶ月
¥16,120,000 ¥14,027,000 -2,093,000 87.02%

現在、5711/1A-010は、ボトム価格と2番目に安価な個体との差がありすぎて、相場をお伝えするのが難しい状態であるのですが、5711のボトム価格と、この5800/1A-001のボトム価格の差は、まさに「少し5711のほうが高い」といった状態だといえます。

7月⇒9月で約209万円の下落、残価率は約87%となっている5800/1A-001ですが、5711との差という観点からは、特筆するほど「凄い下落」でも「特異な値動き」ともいえない様子です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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