ここ数年は投機、投資ありきで時計が売れている傾向が強く、【パテックフィリップ】のモデルの中では、『ノーチラス』や『アクアノート』を代表とするラグジュアリースポーツモデル、通称”ラグスポ”が特にその対象となっており、牽引していたと思います。それに伴い、国内外での相場や販売価格も上がっておりましたが、今は価格が上がり始めた昨年の秋くらいに販売価格が戻っており、”買い”のチャンスが訪れているという見方も出来るかと思います。
また、今年に入ってから既に二度、国内正規販売価格が上がり、年始時点での価格と比べると、2割近くも値上がりしているモノもございます。これは、『パーペチュアルカレンダー』などのグランド・コンプリケーションのモデルにおいて、価格変更前と数百万円の価格差が生じているということです。
本日は、そのような観点から見てオススメの「Ref.5270R-001」『パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ』をご紹介していきたいと思います。是非最後までお楽しみください。
【目次】
◆ 「Ref.5270R-001」 『パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ』18KRG
◆ まとめ
「Ref.5270R-001」
『パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ』18KRG
2015年、18KRG(ローズゴールド)ケース×シルバー文字盤仕様で追加された「Ref.5270R-001」。2018年にはエボニーブラック・ソレイユ文字盤×18KRG(ローズゴールド)ケース、ブレスレット仕様の「Ref.5270/1R-001」が発表され、僅か3年という短命に終わったモデルです。
三代目「Ref.5270」同様、文字盤の外周スケールは初代と二代目を合わせたようなデザインで、全体的に内側に寄った各ディテールや、インダイヤルの針(秒針・30分積算針・カレンダー表示針)がリーフ型からすっきりとしたストレート仕様に変更されるなど、とても端正な顔つきとなりました。二代目で物議を醸した6時位置のカレンダー部のスケールが膨らんでいてベロのように見えていた部分も、バランスが良くなりました。18KWG(ホワイトゴールド)仕様(シルバー文字盤、青文字盤ともに)がクールでかっこいい印象であったのに対して、 18KRG(ローズゴールド)仕様は、暖かみを感じる落ち着いた雰囲気ですね。
こちらは、提携修理業者でケース・バックルの仕上げを行いましたので、ごく僅かな取りきれていないキズはございますが、綺麗な美品個体。「Ref.5270」を語る上で外せない、段になっているラグのデザインも本当に”カッコいい”ですね。
サファイアクリスタルのスケルトンバックから眺めることが出来る手巻ムーブメントは、完全自社製の「Cal.CH 29-535 PS Q」。クロノグラフに加えて永久カレンダー機構を搭載しながらも、厚さは僅か7mmに抑えられており、クロノグラフを非作動時にはパワーリザーブも最大65時間を誇ります。ムーブメントを見ていると本当に吸い込まれそうなほど見惚れてしまい、大袈裟な言い方ではありますが、まるで”小宇宙”みたいです。(笑)
クローズドの裏蓋は付属しておりませんが、保証書、冊子類、パスケース、調整ピンはしっかりと付属しております。
気になる販売価格は、17,600,000円(税込)
冒頭でもお伝えしましたが、今年に入ってから国内正規販売価格が二度改定されました。参考までに現行で販売されている18KYG(イエローゴールド)ケースの『パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ』「Ref.5270J-001」が23,012,000円(税込)。今回のプライスがリーズナブルであることがお分かりいただけるかと思います。今後『パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ』搭載モデルの評価、価値は、今まで以上に上がっていくのではないか?と個人的には思っています。ご検討されている方に、是非オススメしたいモデルです。
コミットでは、現在、18KWG(ホワイトゴールド)仕様の「Ref.5270G-001」も在庫しておりますので、併せてご覧いただけますと幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した「Ref.5270」シリーズは、素材にもよりますが、まだ手が届きやすいモデルであると思います。また、その他にも
※「Ref.3970」
レマニアベースのムーブメント「Cal. 27-70 Q」を搭載する『パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ』三代目「Ref.3970」、四代目「Ref.5970」
※「Ref.5070P」
レマニアベースの「Cal.CH 27-70」を搭載し、迫力ある42mmケースに2つ目クロノグラフを配した「Ref.5070」シリーズなどもオススメでございます。(※上記は既に販売終了)
今回は、私自身が好きなモデルであることはもちろん、今後が楽しみであろうモデルをご紹介させていただきました。今後も魅力的な【パテックフィリップ】の時計を、私なりの視点でしっかりとお伝えさせていただきますので、是非ともお気軽にお問合せ、ご質問ください。
ではまた!