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現在相場考察

200万円以下で購入可能、ゴールデンエリプス3738/100G-012

2022年9月27日更新
パテックフィリップのゴールデンエリプス3738/100G-012について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年4月の安値と2022年9月の安値を比較し現在相場を考察。この3年5ヶ月での変動は41万4000円の値上がりだった。

ゴールデンエリプス 3738/100G-012についての考察(2022年9月)

ゴールデンエリプスは、一見すると「古いモデルをずっとラインナップしている」ようにも見えてしまいますが、実はそうではなく、現行モデルはロレックスでいう6桁に相当する年式であります。

また、その1つ前は2005年登場の3738となるわけですが、これもまたロレックス6桁世代に相当する年式。とはいえ、3738自体の登場は1977年と古く、2005年に登場した世代は、その延長線上にあるといえます。

そういった古さの中にある『2005年モデル』という新しさが、なんともいえない魅力を生むわけですが、そのようなことは中古相場にも反映されていたといえます。

特に、高かったのは、2005年に出た配色のRGとWG。実は、その時YGも新しくなったのですが、ひと目見ただけでは1977年モデルとの“差”が分かりづらかったため、RGやWGのほうが高かかったのです。

ちなみに筆者は、2017年に2005年モデルのYGモデル、3738/100J-012を約130万円で購入しましたが、その際WGは160万円程度、RGは170万円程度といった感覚でした。

しかし今、YGは3738/100J-012の前モデル(枝番が-001)でも200万円以上となっている一方、WG、すなわち3738/100G-012は200万円以下で購入可能であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年4月
の安値
2022年9月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ゴールデンエリプス
3738/100G-012
中古 3年
5ヶ月
¥1,566,000 ¥1,980,000 414,000 126.44%

従来、ゴールデンエリプスのWGモデルは、YGと同じ青文字盤がメインカラーだったといえます。

それが2005年モデルからは、グレー文字盤に薄茶のストラップという配色に変更。その色合いが、なんとも新世代のゴールデンエリプスという感覚になったため、これまで、YGよりも高い価格帯に位置してきたわけです。

そういった状態は、2020年頃まで続いていたといえますが、その後ゴールデンエリプスの相場が上昇。筆者は、ゴールデンエリプスの魅力が「ノーチラス的な珍味」であると考えていますが、ようやく近頃は注目されるようになったわけで、特に青文字盤のYGが目立って値上がりしていると感じます。

しかし、その一方でこの3738/100G-012は、YGほどの上昇となっていないのです。

そういった意味でこの3738/100G-012は、今とてもお得感があると思います。

また、2021年からカラトラバが目立った上昇をしたため、現在200万円以下で購入可能な自動巻パテックはかなりな少数派。まして、2005年デビュー世代ということを考えると、3738/100G-012は、よりいっそうお得という印象になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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