腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

昔は中古でも50万円以上のイメージ、フランクミュラー『コンキスタドール』8002SC

2016年8月30日更新
フランクミュラーのコンキスタドールについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2008年7月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この8年1ヶ月での変動は¥-102,560だった。

コンキスタドール ステンレスブレスレット 8002SCについての考察(2016年8月)

フランクミュラーコンキスタドールといえば、カサブランカに対するスポーツモデルという印象。ロレックススポーツモデルがそうであるようにスポーツ」という要素は高値の条件。そしてコンキスタドールもその例にもれず、カサブランカに対して高くて高級なモデルという印象があります。というのは過去の話になった模様です。

フランクミュラー コンキスタドール¥171,842〜¥7,975,600(2024年11月20日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2008年7月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
フランクミュラー
コンキスタドール
ステンレスブレスレット
8002SC
中古 8年
1ヶ月
¥500,000 ¥397,440 -102,560 79.49%

今のコンキスタドール40万円を切る相場

これは同じくステンレスブレスレットを装着したカサブランカとほぼ同じ水準です。

かつてコンキスタドールは、高い時は中古で60万円台以上というのも当たり前、安くても50万円以上はするといったイメージ。

要するにヨットマスターロレジウムのように、一般的なスポロレより頭一つ高いという高級価格帯のスポーツモデルだったのです。

パネライとともに2002年からブームとなったフランクミュラー

パネライはおろか、ロレックスよりも最低価格が高いというイメージだったフランクミュラー。そのスポーツモデルともなれば、ロレジウムと同価格帯となるのも当時の常識としては非常に納得。

コンキスタドールにはブレスレットモデルと独特な形状のラバーベルトが存在するのですが、ブレスレットモデルはラバーより高いのが当たり前でした。

また、コンキスタドールの『8002』にはレディースも存在。他のブランドの時計と同じくレディースサイズの相場は安いため、安いコンキスタドールを発見したと思ってもよく見ると女性用だったりします。

しかし、この記事のコンキスタドールはステンレスブレスレットが装着された男性用。

つまり、かつて高かったモデルそのものなのです。

それが今や30万円台後半

これ、パネライの中で最も安い価格帯に位置するルミノールベースとほぼ同じ。

まして最近だと、同じフランクミュラーカサブランカ(白文字盤)よりも安いのが、黒文字盤のコンキスタドールです。

なお、コンキスタドールには様々な文字盤が存在。

中でも8002SCの黒文字盤は、主力デザインで人気のあるタイプでした。

それが2008年から約8年間をかけて10万以上という値下がり状態。

同じく2002年に爆発的ヒットを放ったパネライも2008年以降安値となりましたが、それは一時的なもので現在では相場が持ち直しています。

一方、値下がり状態が続いているフランクミュラー

かつての状態を見ると、今の相場はお買い得のようにも見えますが、コンキスタドールが今後どういう相場になるかによって本当にお買い得だったかどうかが分かるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。