ラジオミールが上級モデルという役割だった頃、ステンレスモデルは少数派だったわけですが、そのうちの1つがこの98番でした。
これは、GMTアラームというコンプリケーション的な機能を持つモデル。元となったのは、1999年に限定モデル(WG)として出た46番だといえ、98番の見た目はそれにそっくりだといえます。
ちなみに46番といったラジオミールの限定モデルは『数が少なく、価格も高い』という存在で、今でも中古で売られることは見かけないレアモデル。
この98番は46番を“通常版”としたモデルといえるわけですが、それでも以前から高いパネライ(相対的に)というイメージが有りました。
ただ、近年における98番の評価はそれほど高くはなく、
というように、リーマンショック後(安い時期)⇒アベノミクス以降(高い時期)でも、ロレックスなどとは逆に『値下がり』していたのです。
そんな98番ではありますが、2018年11月には約64万円という水準になり、かろうじて2009年水準超えとなっています。
そして2023年の今、このPAM00098は約74万円にまで上昇しているわけですが、ようやく『高級時代のラジオミール』らしい評価になってきたと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値 |
2022年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ラジオミール PAM00098 |
中古 | 3年 11ヶ月 |
¥645,840 | ¥744,450 | 98,610 | 115.27% |
この98番に限らず、2016年頃からパネライはあまり元気がない様子があったわけですが、近頃は息を吹き返したようなモデルが増えてきた印象があります。
それらは、2005年以前といった時代のモデルであるわけですが、“値下がり傾向となって⇒その後変わらず”といった傾向だったのが、最近は“上昇”といった様子が見られるのです。