腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

約74万円にまで上昇、ラジオミールPAM00098

2022年10月11日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00098について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年11月の安値と2022年10月の安値を比較し現在相場を考察。この3年11ヶ月での変動は¥98,610だった。

ラジオミール PAM00098についての考察(2022年10月)

ラジオミール上級モデルという役割だった頃、ステンレスモデルは少数派だったわけですが、そのうちの1つがこの98番でした。

これは、GMTアラームというコンプリケーション的な機能を持つモデル。元となったのは、1999年に限定モデル(WG)として出た46番だといえ、98番の見た目はそれにそっくりだといえます。

ちなみに46番といったラジオミールの限定モデルは『数が少なく、価格も高い』という存在で、今でも中古で売られることは見かけないレアモデル。

この98番は46番を“通常版”としたモデルといえるわけですが、それでも以前から高いパネライ(相対的に)というイメージが有りました。

ただ、近年における98番の評価はそれほど高くはなく、

  • 2009年9月が約59万円
  • 2017年1月が約53万円
  • というように、リーマンショック後(安い時期)⇒アベノミクス以降(高い時期)でも、ロレックスなどとは逆に『値下がり』していたのです。

    そんな98番ではありますが、2018年11月には約64万円という水準になり、かろうじて2009年水準超えとなっています。

    そして2023年の今、このPAM00098約74万円にまで上昇しているわけですが、ようやく『高級時代のラジオミール』らしい評価になってきたと感じます。

    本記事で参考とした中古腕時計

    ※広告が含まれる場合があります

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2018年11月
    の安値
    2022年10月
    の安値
    変動額 残価率
    オフィチーネパネライ
    ラジオミール
    PAM00098
    中古 3年
    11ヶ月
    ¥645,840 ¥744,450 98,610 115.27%

    この98番に限らず、2016年頃からパネライはあまり元気がない様子があったわけですが、近頃は息を吹き返したようなモデルが増えてきた印象があります。

    それらは、2005年以前といった時代のモデルであるわけですが、“値下がり傾向となって⇒その後変わらず”といった傾向だったのが、最近は“上昇”といった様子が見られるのです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。