5980といえば、2019年頃まで「最も値動きが活発」かつ「すごく高いノーチラス」という傾向がありました。
特に値動きが激しかったのが5980/1A-014なのですが、2018年4月水準が878万円というように、当時のノーチラス基準からしても「すごく高い」という価格帯に位置していたわけです。
そして、2019年6月に5980/1A-014は1480万円に到達。SSノーチラスとしては初の1000万円台という水準に達しました。
さて、そんな5980ですが、実はSSだけではなくRG版も存在。それがこの5980/1R-001です。
SSがそういった水準に達していたわけですから、RGはもっと凄いことになっていたのだろう、と思いきや、2019年の2月時点では1380万円で購入することができていました。
そんなRGの5980/1R-001ですが、現在水準はどうなっているかというと、なんと3580万円という状態。2019年2月水準よりも2200万円も高くなっている状態なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年2月 の安値 |
2022年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5980/1R-001 |
中古 | 3年 9ヶ月 |
¥13,800,000 | ¥35,800,000 | 22,000,000 | 259.42% |
この5980/1R-001、2021年まで2000万円台中盤といった水準だったのですが、2021年の年末頃からガバッと上昇する様子となっています。
2021年12月には3300万円台に到達し、その後一旦中古売出し数が0になった後、今年4月には4600万円台に達しています。
現在水準は、それと比べると値下がり状態ではありますが、それでも3500万円台をキープ。
3針の5711/1R-001と比べても、1000万円以上高い状態となっています。(現在5711/1R-001は2420万円)
それに対して、SSはどうなっているかというと、5980/1A(クロノグラフ)が1800万円前後、5711/1A(3針)が1650万円程度と、そこまで大きく変わらない様子。
5980は、SSでは3針と大差ない状態となっている一方、RGとなると、2019年までのように『3針よりもクロノグラフがすごく高い』となっているのが面白いと感じます。