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現在相場考察

RGクロノグラフは高い、ノーチラス5980/1R-001

2022年11月9日更新
パテックフィリップのノーチラス5980/1R-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年2月の安値と2022年11月の安値を比較し現在相場を考察。この3年9ヶ月での変動は2200万円の値上がりだった。

ノーチラス 5980/1R-001についての考察(2022年11月)

5980といえば、2019年頃まで「最も値動きが活発」かつ「すごく高いノーチラスという傾向がありました。

特に値動きが激しかったのが5980/1A-014なのですが、2018年4月水準が878万円というように、当時のノーチラス基準からしても「すごく高い」という価格帯に位置していたわけです。

そして、2019年6月に5980/1A-0141480万円に到達。SSノーチラスとしては初の1000万円台という水準に達しました。

さて、そんな5980ですが、実はSSだけではなくRG版も存在。それがこの5980/1R-001です。

SSがそういった水準に達していたわけですから、RGはもっと凄いことになっていたのだろう、と思いきや、2019年の2月時点では1380万円で購入することができていました。

そんなRGの5980/1R-001ですが、現在水準はどうなっているかというと、なんと3580万円という状態。2019年2月水準よりも2200万円も高くなっている状態なのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年2月
の安値
2022年11月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5980/1R-001
中古 3年
9ヶ月
¥13,800,000 ¥35,800,000 22,000,000 259.42%

この5980/1R-001、2021年まで2000万円台中盤といった水準だったのですが、2021年の年末頃からガバッと上昇する様子となっています。

2021年12月には3300万円台に到達し、その後一旦中古売出し数が0になった後、今年4月には4600万円台に達しています。

現在水準は、それと比べると値下がり状態ではありますが、それでも3500万円台をキープ。

3針の5711/1R-001と比べても、1000万円以上高い状態となっています。(現在5711/1R-001は2420万円)

それに対して、SSはどうなっているかというと、5980/1A(クロノグラフ)が1800万円前後5711/1A(3針)が1650万円程度と、そこまで大きく変わらない様子。

5980は、SSでは3針と大差ない状態となっている一方、RGとなると、2019年までのように『3針よりもクロノグラフがすごく高い』となっているのが面白いと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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