1992年に登場した『ヨットマスター』は“豪華なスポロレ”という内容のモデル。ヨットマスターという名前でも機能的にはヨットを“マスター”しているとはいえない腕時計です。
そしてこの2007年に登場した『ヨットマスター2』は従来の『ヨットマスター』に対して機能的にヨットを“マスター”しているといえる腕時計です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年2月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター2 116681 |
中古 | 3年 6ヶ月 |
¥1,488,000 | ¥1,878,000 | 390,000 | 126.21% |
このヨットマスター2、ロレックスなのにプチコン的メカニズムを搭載ということにまずびっくりします。
これはレガッタクロノグラフというもので、他の腕時計にも採用事例のある機能。
ただ、デイトナ以外にクロノグラフを搭載、とかこういったことがないためロレックスとしてはかなり異彩を放つモデルです。
しかもヨットマスター2のレガッタクロノグラフは“機械式メモリを備えた、世界初のプログラムカウントダウン機能”ということから、機能的にも独特な仕掛け。
クロノグラフですから、センターに配置されている秒針はクロノグラフ秒針です。
ということで、スモールセコンド搭載のロレックス、しかもスポロレという今までの常識では考えられないのがヨットマスター2なのです。
使い方はこちらの動画を見れば、なんとなく分かるかもしれません。(ヨットレースをする人じゃないと理解しづらいですが)
そして、もう一つのびっくりが、このコンビモデル。
ローズゴールドとのコンビ、というロレックスとしては前例のない珍しい配色なのがこの116681でしょう。
ヨットマスター2がデビューしたのは2007年ですが、コンビやステンレスモデルが登場したのはそれよりだいぶ後。
先に金無垢、数年遅れでステンレス投入というのは5桁リファレンスのヨットマスターシリーズと同じ手法です。
で、このコンビのヨットマスター2、かつての相場と比べて39万円の値上がりなのです。
ヨットマスター2ってコンビでもこの価格かつ、安い時でも150万円近いということから、なんだか“割高”というイメージがある時計。
しかし、“割高”というのはあくまで無根拠な印象に過ぎず、実際はこれほどの値上がりをもたらす時計なのです。