ロレックスは復刻版を出さない傾向があります。
ミルガウスのシリーズ復活や、赤サブといった復活事例はありますが、それら含めて過去のデザインを復刻するということはないわけです。
そんなロレックスでありますが、系列のチューダーは別となってきており、2010年に登場した、このヘリテージクロノグラフを皮切りに復刻デザインモデルが増えてきているといえます。
ヘリテージクロノグラフは、1970年代の「モンテカルロ」の復刻版といえる存在ですが、デイトナポールニューマンを思わせるエキゾチックな見た目が魅力的です。
ただ、そのような魅力があるにも関わらず、中古相場はこれまで長らく30万円程度という状態が続いていました。
この70330Nは、2016年5月時点で約28万円という水準だったのですが、2018年3月でも約28万円と変わらず。2019年3月には約30万円、2020年3月でも約29万円と、長らく「30万円程度」という水準に位置していたわけです。
その結果70330Nは、ライバルともいえるオメガのムーンウォッチに差をつけられてしまった状態となっていました。
しかし今、70330Nはそういった状況を打破するかのように上昇。長らく30万円程度という水準だった70330Nの現在水準は、なんと40万円台に達しているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年3月 の安値 |
2022年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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チューダー
ヘリテージ クロノグラフ 70330N |
中古 | 2年 8ヶ月 |
¥294,700 | ¥400,180 | 105,480 | 135.79% |
この70330N、実は今年10月初旬頃まで相変わらず30万円程度という水準だった様子があるのですが、ここ数週間で一気に様子が変わったという形跡があります。
2022年10月といえば、『回復』となったモデルが多い印象ですが、この70330Nについては「長い沈黙からの目立った上昇」という動きとなっているのです。