腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

7ヶ月間で17万円ほどの上昇、パシャ38mmクロノグラフW31030H3

2022年11月22日更新
カルティエのパシャ38mmW31030H3について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年4月の安値と2022年11月の安値を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥176,200だった。

パシャ38mm クロノグラフ W31030H3についての考察(2022年11月)

以前から、2000年代前半時代に「なかなか知名度があった」と紹介しているパシャ38mm

そのクロノグラフモデルは、まさにフラッグシップを担う存在で、ムーブメントはフレデリックピゲと、明らかに上級なモデルといえる内容です。

しかしながら、そういった要素とは裏腹に、2010年代の相場は安価。特に2017年頃からW31030H3は安くなり、一時は25万円前後(2017年12月、2020年4月)で購入可能という状態だったわけです。

そういった相場の時期は、オメガスピードマスターブロードアロー「フレデリックピゲ搭載最安値」を争っていたといえます。

そんなクロノグラフのW31030H3でありますが、今年4月に約37万円にまで上昇し、ようやく「2011年の中古相場以上」というに到達。

そのようにして、勢いづいたともいえるW31030H3は、それからも値上がり傾向となり、ついに今では約54万円という状態となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年4月
の安値
2022年11月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
パシャ38mm
クロノグラフ
W31030H3
中古 0年
7ヶ月
¥371,800 ¥548,000 176,200 147.39%

W31030H3は、今年4月⇒11月の7ヶ月間で17万円ほどの上昇となったわけですが、これはまさに「数ヶ月で10万円以上」という値動き。パシャ38mmがこのような値動きをするのは初めてのことだといえるかと思います。

そして、今回のW31030H3には、もう一つ驚くポイントがあります。それは何かというと、現在水準が2001年の新品実勢価格にかなり近い状態となっている点です。

2001年において、このW31030H359万6400円(有名店の店頭価格、税率5%税込換算)。それに対して、現在水準は54万8000円ですから、「2001年の新品実勢価格に迫った」といえるわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。