以前から、2000年代前半時代に「なかなか知名度があった」と紹介しているパシャ38mm。
そのクロノグラフモデルは、まさにフラッグシップを担う存在で、ムーブメントはフレデリックピゲと、明らかに上級なモデルといえる内容です。
しかしながら、そういった要素とは裏腹に、2010年代の相場は安価。特に2017年頃からW31030H3は安くなり、一時は25万円前後(2017年12月、2020年4月)で購入可能という状態だったわけです。
そういった相場の時期は、オメガのスピードマスターブロードアローと「フレデリックピゲ搭載最安値」を争っていたといえます。
そんなクロノグラフのW31030H3でありますが、今年4月に約37万円にまで上昇し、ようやく「2011年の中古相場以上」というに到達。
そのようにして、勢いづいたともいえるW31030H3は、それからも値上がり傾向となり、ついに今では約54万円という状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年4月 の安値 |
2022年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
パシャ38mm クロノグラフ W31030H3 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥371,800 | ¥548,000 | 176,200 | 147.39% |
W31030H3は、今年4月⇒11月の7ヶ月間で17万円ほどの上昇となったわけですが、これはまさに「数ヶ月で10万円以上」という値動き。パシャ38mmがこのような値動きをするのは初めてのことだといえるかと思います。
そして、今回のW31030H3には、もう一つ驚くポイントがあります。それは何かというと、現在水準が2001年の新品実勢価格にかなり近い状態となっている点です。
2001年において、このW31030H3は59万6400円(有名店の店頭価格、税率5%税込換算)。それに対して、現在水準は54万8000円ですから、「2001年の新品実勢価格に迫った」といえるわけです。