自動巻とは腕の振動でローターがゼンマイを巻き上げる構造の腕時計である。オートマチック(automatic)とも呼ばれる。
ロレックスが1931年に開発したとされるが、アブラハムルイペルレによって1770年に発明されたという資料も存在する。
また、ローターがゼンマイを巻き上げる方向が左右どちらかの“片方向”機構と、どちらに振られてもゼンマイを巻き上げることのできる“両方向”に対応した機構のものが存在する。
ロレックスの場合、4桁リファレンス時代から両方向のムーブメントが一般的である。
パテックフィリップの場合1990年代後半に登場したアクアノートに採用されるキャリバー315(もしくは330)は片方向であるが、1950年代に初めて発表した自動巻のムーブメント『キャリバー12-600AT』は双方向である。