クオーツとは電池を動力として動く時計のことである。電池式と呼ばれる場合もある。
1日あたりの誤差が2秒でも優秀とされる機械式と比べ、1月あたりの誤差が20秒程度と正確さでは機械式を遥かに上回る。
クオーツ式腕時計を世界で初めて開発したのは日本のセイコーで、その際デビューした腕時計は「クオーツアストロン」というモデルである。アストロンの定価は45万円であり、現在の価値で示すと180万円程度である。
その後ロレックスからも「オイスタークオーツ」というクオーツモデルが登場し、機械式よりも高い定価が付けられていた。
このように当初は高級であったクオーツであるがその後の低価格化により、現代では100円で売られている腕時計も存在する。
高級腕時計におけるクオーツの位置づけ
高級腕時計の世界でもクオーツは人気が低く、機械式と比較して安値の傾向である。
例えば、パテックフィリップアクアノートの場合、機械式の5060Aが中古70万円という相場の際、クオーツの5064Aは中古30万円代後半と半分以下の価格で売られていた。
なお女性用腕時計においてクオーツか機械式かの違いで人気に差がでるということは見られない。