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現在相場考察

かなりな評価、スピードマスター3577.50

2022年12月5日更新
オメガのスピードマスター3577.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年10月の安値と2022年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は37万円の値上がりだった。

スピードマスター 3577.50についての考察(2022年12月)

ひと目見ただけで「限定モデル」だと分かるスピードマスターの3577.50。

これは、2004年に3500本の限定で販売されたモデルであり、当時の定価は45万円程でした。

今の感覚で見ると、この3577.50は「高そうなスピードマスター」という印象だといえます。

ですから、45万円という定価では「入手困難」状態だったのでは、と思うところですが、意外にも現行当時は決して人気とはいえず、新品実勢価格は定価を下回る水準。当時は、27万円前後という価格帯が主だったといえ、その価格でも決して「すぐに売り切れる」というわけではありませんでした。

しかし、限定オメガが評価されるようになった2018年以降において、3577.50は現行当時とは異なり、かなりな評価となっている様子。

この3577.50は、2021年10月時点で約85万円という水準に達していたのですが、それから1年2ヶ月後の今となっては、約122万円に達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年10月
の安値
2022年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
スピードマスター
3577.50
中古 1年
2ヶ月
¥858,000 ¥1,228,000 370,000 143.12%

3577.50の特徴的な見た目は、松本零士氏によるものとのことですが、現行当時の感覚としては色物といった感じがあり、需要は低かったのだと思います。

しかし、2022年の感覚では、3577.50の見た目は「いかにも凄そうなスピードマスター」。現在水準は「やはり」という感想になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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