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現在相場考察

約70万円に達している、スピードマスタームーンフェイズ3576.50

2022年12月7日更新
オメガのスピードマスター3576.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年6月の安値と2022年12月の安値を比較し現在相場を考察。この2年6ヶ月での変動は¥208,387だった。

スピードマスター ムーンフェイズ 3576.50についての考察(2022年12月)

今年の秋ぐらいから、スピードマスタープロフェッショナルのムーンフェイズが上昇する傾向があります。

特に目立って上昇したのは、2000年デビュー世代の白文字盤と銀文字盤で、それぞれ60万円台、80万円台という価格帯に達している状態です。

2000年デビュー世代のムーンフェイズは、ベゼルがWGだったりブロードアローを採用するなど、“少し高級なモデル”というコンセプトで、ムーンウォッチとは異なる見た目となっています。

ただ、もともとのスピードマスタープロフェッショナルの『ムーンフェイズ』は、ムーンウォッチに近い見た目となっていたわけで、2003年に登場した3576.50は「ムーンウォッチ的なムーンフェイズ」に原点回帰したかのような存在であります。

3576.50は、1985年に登場した345.0809の復刻モデルともいえ、2000年デビュー世代のムーンフェイズとは、全く異なる魅力がある1本だといえます。

そして、この3576.50もまた、近頃上昇している様子があり、現在水準は約70万円に達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年6月
の安値
2022年12月
の安値
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
ムーンフェイズ
3576.50
中古 2年
6ヶ月
¥495,000 ¥703,387 208,387 142.10%

この3576.50は、2017年まで約33万円という水準でしたが、2019年に急上昇。その際、約54万円に達していました。

その後、2020年に下落し、約49万円となったものの、2022年現在水準は約70万円に変化。

2000年デビュー世代のムーンフェイズに全く引けを取らない値動きとなっている様子があります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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