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阿部泰治のパテック論 ~第137回~ 『ノーチラス』『アクアノート』新ムーブメント「Cal.26-330 S C」搭載モデルのご紹介!

2022年12月16日更新

さて、本日は人気の『ノーチラス』、『アクアノート』の中でも、新ムーブメント「Cal.26-330 S C」を搭載している個体が入荷しましたので、ご紹介していきたいと思います。

ノーチラス』と言えば、2022年11月1日(火)に「Ref.5811/1G-001」が発表され、話題を集めたことは記憶に新しいかと思います。人気のSS(ステンレススチール)仕様ではなく、18KWG(ホワイトゴールド)仕様としての復活ではありましたが、急な朗報に多くの方が喜んだのではないでしょうか。未だ不安定な相場が続いておりますが、この新作発表をきっかけに、廃盤モデルが再評価されることを願いたいですね。それでは、早速見て参りましょう。

【目次】
◆ 「Ref.5711/1R-001」 『ノーチラス』18KRG
◆ 「Ref.5168G-001」 『アクアノート』18KWG
◆ まとめ

「Ref.5711/1R-001
ノーチラス』18KRG


まずは、2015年に発表された「Ref.5711/1R-001」。18KRG(ローズゴールド)ケースに、ブラウン・ブラック・グラデーション文字盤の組み合わせが落ち着いた印象でありながらも、ゴージャスな雰囲気を醸し出しており、大人の色気を感じさせるモデルです。

約7年間の製造期間を以って、2022年に生産終了が正式にアナウンスされましたが、SS(ステンレススチール)仕様の「Ref.5711/1A」は、2006年~2021年までの約15年間製造されていましたので、年数だけを比較してみても、こちらのモデルの製造個体数が極端に少ないのは容易に想像出来るかと思います。

新ムーブメント「Cal.26-330 S C」ではハック機能(秒針ストップ)が付き、日付変更禁止時間帯が無くなっています。この仕様変更により、利便性がグッと向上しましたね。ちなみに、ハッキリとしたタイミングは分かりかねますが、2019年以降に製造された個体から「Cal.26‑330 S C」へ切り替わっていると言われております。

全体的に使用に伴うスレや小キズがあり、ベゼルのエッジ部分に細かな打ちキズも見られますが、ケース・ブレスレットがしっかりとしたノンポリッシュと思われる印象の良い個体です。『ノーチラス』に限ったことではありませんが、ポリッシュされていない個体を求められている方は多く、非常にオススメできる1本です。

保証書日付は2019年4月。付属品や冊子類も揃っており、状態も非常に良いです。

気になる販売価格は、34,980,000円(税込)

2022年2月の相場ピーク時に、2021年保証書日付の極美品を販売しておりますが、販売価格は45,980,000円(税込)でしたので、以前の相場に比べると、かなりリーズナブルな価格設定になっていることがお判りいただけるのではないでしょうか。

「Ref.5168G-001
アクアノート』18KWG

続いては、2017年に『アクアノート』生誕20周年記念として、18KWG(ホワイトゴールド)素材にケースサイズ42.2mmの”ジャンボ”サイズとして発表された「Ref.5168G-001」。
ブラック・グラデーションのブルー文字盤に、同色のミッドナイトブルーで作られたトロピカルバントが洗練された印象を与えるモデルです。

こちらの個体は、9時位置のベゼルにルーペレベルの小キズこそございますが、微細なスレが僅かに見られる程度で、使用感がほとんど感じられない美品となっております。先般お話しした通り、『アクアノート』においてもポリッシュがされておらず、特にベゼルのエッジ部分に打ちキズが入っていないかを気にされている方が多いため、その点、胸を張ってオススメできる1本となっております。

2018年に発表された”ジャンボ”サイズのクロノグラフモデル「Ref.5968A-001」から採用されている観音開き式のDバックルは、両サイドにあるプッシュボタンによって、着脱が非常に楽になりました。ちなみに、「Ref.5168G-001」は販売当初から数年間、旧仕様のDバックルが採用されておりました。切り替わった時期は分かりかねますが、過去に販売した個体で保証書日付が2020年のモノがあり、そちらも旧仕様のDバックルが付いておりましたので、少なくとも2020年以降のモデルのみの搭載と、個体数は少ないことが予想されます。そこを考慮すると、新仕様のDバックルが付いているのは評価ポイントと言えますね。

保証書日付が2021年の個体には、旧ムーブメント「Cal.324 S C」が搭載されているのを確認しておりますので、変更されたのは2021年の終わりか?2022年か?といったところであり、確証は得られていませんが、極めて直近に新ムーブメントが搭載されたのでしょう。

保証書日付は2022年。現在付いているトロピカルバンドは使用感なく、長さも約19.5cmありますので、このまま調整(カット)してご着用いただけます。また、カットされていない未使用のトロピカルバンド(ネイビー、カーキ)も2本付属しており、付属品や冊子類も状態良く揃っていますので非常にお得な仕様となっています。

気になる販売価格は、12,540,000円(税込)

商品ページはこちら

アクアノート』の新ムーブメント搭載モデルは、『ノーチラス』と比較しても、市場での出回りが極めて少なく、保証書も付属しているこちらの個体は特にオススメいたします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

少し停滞気味の時計市況とはなっていますが、このような状況下でも希少なモデルや良い状態のモデルは販売に繋がっていますので、やはり【パテックフィリップ】のブランド力は圧倒的だと日々感じております。今回ご紹介させていただいたモデルについても、希少な個体となりますので、気になる方がいらっしゃいましたらお気軽に私までご相談ください。今後も魅力的なモデルをたくさんご紹介出来ればと思っておりますので、次回も楽しみにお待ちください!

最後に、くれぐれもワールドカップによる睡眠不足には十分気を付けてくださいね。(笑)

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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