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現在相場考察

比較的地味な値下がり、GMTマスター2 116710BLNR

2022年12月24日更新
ロレックスのGMTマスター2116710BLNRについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年8月の安値と2022年12月の安値を比較し現在相場を考察。この0年4ヶ月での変動は¥-138,750だった。

GMTマスター2 116710BLNRについての考察(2022年12月)

2019年頃まで、デイトナ以外のSSモデルとしては、最も人気で値動きするスポーツロレックスという印象だったGMTマスター2116710BLNR

その頃までこの116710BLNRは緑サブ(116610LV)とともに値動きしていた傾向があったのですが、先に動くのが116710BLNRで、緑サブよりも若干高い価格帯に位置していました。

しかし、2020年からは緑サブのほうが“だいぶ高い”という相場に変化し、それからというものの116710BLNRは緑サブのライバルといった感じではなくなってしまったといえます。

そんな116710BLNRですが、今年はどうなっていたかというと、「緑サブよりも派手に上昇しなかった」一方で、「値下がりもそこまでせず」といったところ。つまり、あまり値動きしない(緑サブと比べて)という状態が続いていたわけです。

実際、116710BLNRは今年4月⇒8月までの値動きが約13万円の下落にとどまっていたわけですが、それは他の人気スポーツモデルと比べると「値下がりしていない」といえる状態でした。

そんな116710BLNRですが、今はどうなっているかというと、値下がりとなっている様子があります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年8月
の安値
2022年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
116710BLNR
中古 0年
4ヶ月
¥2,148,000 ¥2,009,250 -138,750 93.54%

今回の値動きは「値下がり」であるわけですが、いつしか緑サブほど値動きしなくなった116710BLNRが、今回“値動きした”ということが重要だと感じます。

ちなみに、今回の変動幅は「4ヶ月で約14万円の下落、残価率は約93%」と、今の基準からすると、比較的地味な値下がりともいえます。

2019年までデイトナ以外のモデルとしては“1番人気”といったポジションに位置した116710BLNRが、なぜこれほど動かなくなったのか。そのことのほうが「値下がり」よりも興味深いと筆者は思っています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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