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現在相場考察

最近値下がり中の、ロレックス『デイデイト』18238A

2016年8月31日更新
ロレックスのデイデイト18238について斉藤由貴生が執筆。本記事では2015年8月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥-568,000だった。

デイデイト シャンパンダイヤ文字盤 18238Aについての考察(2016年8月)

1年前の2015年8月に全体的に高いという印象だったデイデイトですが、最近値下がり傾向な模様です。例えば、5桁時代の金無垢+ダイヤ文字盤という仕様のコレ、この1年間で約57万円の値下がり。また先日の記事でも118209が同じく昨年8月と比べて60万円以上の値下がりとなったことをお伝えしました。

ロレックス デイデイト 18238¥1,885,128〜¥14,852,090(2023年5月4日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2015年8月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
シャンパンダイヤ文字盤
18238A
中古 1年
0ヶ月
¥1,540,000 ¥972,000 -568,000 63.12%

ということで、一部モデルが値下がり中のデイデイト

値下がりの原因は何なのかということをはっきりと示す根拠はありません。

これだけ値下がりしたということを見ると、円高というのが真っ先に思いつく原因ですが、現在のドル円は2014年8月と同じ水準の模様。

2014年8月というと一部モデルについては2015年よりも高値だったという傾向が見られるほど、デイデイトも高い時期。

また、ユーロに関してはこの仕様のデイデイトが60万円台で当たり前のように売られていた2009年のほうが今より円高な傾向です。

よって、為替だけが原因とはいえない模様。

また、金相場のほうは昨年同月比でほぼ変わっていない印象です。

考えられるその他の要因としては、中国需要の減少かと思います。昨年秋ごろ発表となった「銀聯カード(Union Pay)による海外での現金引き出し制限」がじわじわと効いて、今影響が出ているのだという推測ができます。

中国人ってなんとなく金無垢デイデイトが好きそうな印象で、スポロレの相場は全体的に下がっていない中、金無垢デイデイトの相場が下がっているというのは中国需要の減少が原因というのは確かに分かりやすい説ではあります。

しかし、いくら中国人がデイデイト好きといっても中古の5桁を買うという文化水準に達しているかは不明です。なんとなくですが、中古品を買うよりも新品の最新モデルの金無垢デイデイトを買いそうな気がします。

そんなわけで、安値の原因はぼやけているのですが、実際上記のように安値傾向になっていることは確かです。

現在、ロレックスというと全体的に値上がり傾向という感じなので、かつての相場を知っている時計ファンからすると“高い”という印象です。

しかし、そんな中デイデイトだけは“高い”という印象ではなくなってきました。

ということで、今腕時計を選ぶならデイデイトを候補の1本として検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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