ダイヤ付き、金無垢。といわれれば豪華腕時計の代名詞的な仕様。今となってはあまりにも“それっぽすぎ”て、ダイヤ付きの金色といわれれば、通販で売られている「今買うともう一つ付いてくる!」なんていうペアで9800円の腕時計をイメージしてしまいます。
とはいえ、本家本元オリジナルのロレックスの『ダイヤ付き+金無垢』の場合、今でも高級品の代名詞であることに変わりはありません。このような仕様のデイデイト、たまにデパートで売られている姿を見かけたならば何百万円もしてもおかしくなく「やっぱり高い高級品なのだ」という印象になります。
しかし、そんなデイデイトのダイヤ付き文字盤が80万円台で買えるといわれたら、なんだか安いと思ってしまいます。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年7月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイデイト オイスタークオーツ シャンパンダイヤ文字盤 19018NA |
中古 | 7年 1ヶ月 |
¥556,500 | ¥858,000 | 301,500 | 154.18% |
「安い」と思っても実は30万円以上も値上がりしているのがコレ。
よって『値上がり』を期待しようと思っても、すでに30万円以上も値上がりしているためこれ以上値上がりするかどうかの見極めのハードルは困難です。
ただ、安い時は50万円台だったとはいえ、ブレスレットまで金無垢でロレックスでダイヤ付きの文字盤の腕時計が100万円以下っていうこと自体がなんだか安いなと思うのです。
確かに、2009年には50万円台ですから、今後円高株安等の影響などにより値下がる可能性がないわけではありません。
しかし、もう販売していないクオーツのロレックス、しかもデイデイトがこの値段は魅力的。
クオーツであるがゆえに安めの相場なのですが、オイスタークオーツは現行当時、機械式ムーブメントよりも定価が高いという高級な存在でした。
でもって、オイスタークオーツは通常の機械式と比べて、デイデイトもデイトジャストも角ばった印象の専用デザイン。
なにげにオイスタークオーツのファンは世界中にいると思われます。
オイスタークオーツって、なんだか80年代のネオクラシックな感じがして2016年の今の感覚でこそツボな印象です。
最近、クルマのほうでも80年代のクラウンやベンツが高値な模様。特に“いつかはクラウン”のキャッチコピーが有名な7代目クラウンの3リッターモデルは100万円以上が当たり前となっています。また、10年前ぐらいまで程度の良い物が100万円以下も当たり前だったR107のベンツSLは、程度の悪いものでも200万円以上、程度の良い物は1000万円近くしたりしています。
もっとも、クルマの場合、USSなど業者オークションが存在し、必ずしも80年代のクルマが業者間にて高く取引されているわけではありません。よって、本来の相場とエンドユーザーへの売値が乖離しているクルマってのも存在します。
よってクルマは古くなれば必ず高くなるのです。(ただし、店頭での売値)
ただ、腕時計の場合にはそういうごまかしは効かないため、相場の把握はより容易。
よって、オイスタークオーツ、高くなるときはかつてのノーチラスのように、世界中でじわじわと高くなっていくのだろうと思います。