2000年頃に、新世代という感覚があったGMTなどのシーマスター。
当時現行だったプロフェッショナルのメインモデルともいえる2531.80が5連ブレスレットだったのに対し、GMTとなると3連ブレスレットが採用。また、ベゼル部分も太くなるなど、何かと“新しい世代”という印象があったモデルでした。
しかし、その後2531.80の後継モデルがGMTのようなデザインとなることはなく、結果的にGMTなど当時“新世代”と思われたモデルは、変わり種シーマスターの1種ということになってしまったといえます。
そのため、2010年代の中古相場では、これらGMTなどは特に目立つことがなく、数あるシーマスターの1つという存在感になっていたといえます。
筆者としては、GMTの白文字盤、2538.20を長らく追っているわけですが、2017年9月水準が約19万円、2019年6月が約20万円というように、特段値動きする傾向はなかったわけです。
しかし、2021年からは2538.20の様子が変化。2021年9月に約24万円になったと思ったら、2022年11月には約44万円にまで上昇してしまったのです。
そして、そういった伸びは、今回紹介する黒文字盤でも同様。
黒文字盤のGMT、2536.50は2022年9月の段階で22万円という状態だったのが、現在では約41万円にまで上昇。実に2倍近くも高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
※広告が含まれる場合があります
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年9月 の安値 |
2023年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
シーマスター GMT 2536.50 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥220,000 | ¥415,800 | 195,800 | 189.00% |
なお、2536.50にはBランク以下の個体があるため、ABランク以上のボトム価格として現在約41万円という状態が確認できます。
このGMTの場合、黒文字盤よりも白文字盤のほうが高い傾向があるといえ、2021年も2023年1月現在も、黒文字盤のほうがやや安価という相場になっています。