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現在相場考察

大きな変化が起きた、ミルガウス1019銀文字盤

2023年1月15日更新
ロレックスのミルガウス1019について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年1月の安値と2023年1月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥1,585,600だった。

ミルガウス 銀文字盤 1019についての考察(2023年1月)

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ミルガウス 1019 銀文字盤

現在の感覚では、ミルガウスに対して『幻のロレックス』というイメージはないかもしれません。

しかし、116400が2007年に復活するまでミルガウスには「幻のモデル」というイメージが有り、1019は、相対的に高い価格帯に位置していたのです。

誤解を恐れずにいうと、2000年代前半頃の1019相場は、今の感覚における1000万円前後といったところだったといえます。

それが、2010年代になると、1019の相対的なポジションは変化。特に2015年以降は「相場が分かりづらい」という状態になり、値動きもあまりしなくなっていました。

その結果、1019は2017年から2020年まで250万円前後という状態が継続し、気がつくと、かつて同価格帯だったモデル(4桁デイトナ等)と差が開いてしまったといえます。

そんな1019ですが、2023年の今、久々に上昇している様子。また、各個体の価格も離れておらず、相場が分かりやすい状態となっているのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年1月
の安値
2023年1月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ミルガウス
銀文字盤
1019
中古 1年
0ヶ月
¥2,780,000 ¥4,365,600 1,585,600 157.04%

1019には、この銀文字盤と黒文字盤がありますが、2000年代前半といった時期においては「黒文字盤のほうが圧倒的に高い」という様子がありました。

それが、2010年代になると、銀文字盤も黒文字盤も“あまり変わらない”状態に変化。銀文字盤のほうが「極端に安い個体と高い個体がある」といった様子が多かったため、これまで記事では黒文字盤を主に取り上げてきましたが、現在では「銀文字盤相場が非常に分かりやすい状況」となっています。

そして、そんな銀文字盤1019の現在ボトム価格は約436万円。2022年1月時点では278万円というように、2017年水準と「さほど変わりなかった」わけですが、それから1年後の今にかけて、大きな変化が起きたということが分かります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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