お知らせ
雑誌「リベラルタイム」2月号に寄稿しました。斉藤由貴生自ら執筆した文章が2ページに渡って掲載されています。ぜひお買い求めください!
⇒Amazonで購入する
ミルガウス 1019 銀文字盤
現在の感覚では、ミルガウスに対して『幻のロレックス』というイメージはないかもしれません。
しかし、116400が2007年に復活するまでミルガウスには「幻のモデル」というイメージが有り、1019は、相対的に高い価格帯に位置していたのです。
誤解を恐れずにいうと、2000年代前半頃の1019相場は、今の感覚における1000万円前後といったところだったといえます。
それが、2010年代になると、1019の相対的なポジションは変化。特に2015年以降は「相場が分かりづらい」という状態になり、値動きもあまりしなくなっていました。
その結果、1019は2017年から2020年まで250万円前後という状態が継続し、気がつくと、かつて同価格帯だったモデル(4桁デイトナ等)と差が開いてしまったといえます。
そんな1019ですが、2023年の今、久々に上昇している様子。また、各個体の価格も離れておらず、相場が分かりやすい状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年1月 の安値 |
2023年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ミルガウス 銀文字盤 1019 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥2,780,000 | ¥4,365,600 | 1,585,600 | 157.04% |
1019には、この銀文字盤と黒文字盤がありますが、2000年代前半といった時期においては「黒文字盤のほうが圧倒的に高い」という様子がありました。
それが、2010年代になると、銀文字盤も黒文字盤も“あまり変わらない”状態に変化。銀文字盤のほうが「極端に安い個体と高い個体がある」といった様子が多かったため、これまで記事では黒文字盤を主に取り上げてきましたが、現在では「銀文字盤相場が非常に分かりやすい状況」となっています。
そして、そんな銀文字盤1019の現在ボトム価格は約436万円。2022年1月時点では278万円というように、2017年水準と「さほど変わりなかった」わけですが、それから1年後の今にかけて、大きな変化が起きたということが分かります。