2000年前後という時代に現行モデルだったパテックフィリップのコンプリケーション、5085/1A-001。
このモデルの特徴は、なんといっても『SSブレスレットのコンプリケーションパテック』であります。
パテックフィリップのSSモデルは比較的数が少ない傾向があり、特に5085/1A-001が現行だった時代は、今とは比べ物にならないぐらい「ラインナップが少ない」という傾向がありました。
ですから、5085/1A-001にはそういったレアさがあるわけですが、それだけにとどまらず、この時代の5055等と共通する見た目の美しさが魅力的だと思います。
しかし、そういった魅力とは裏腹に、5085/1A-001は長らく200万円前後という水準にとどまっており、2020年3月時点でも約204万円という価格で購入することができたわけです。
そんな5085/1A-001でしたが、転機が訪れたのは2021年のこと。2015年頃から2020年まで、長らく200万円前後という範疇に収まる様子だった5085/1A-001でしたが、2021年6月には約267万円にまで上昇したのです。
それから5085/1Aは値動きするようになり、2022年7月には約373万円に到達。2022年といえば、「年始に急上昇⇒その後は値下がり傾向」という様子がありますが、5085/1A-001については値上がり傾向となっていました。
そして、5085/1A-001はそれから今にかけけても「上昇」という動きが続いている様子。
現在水準は約418万円となっており、ついに400万円超えという水準に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年7月 の安値 |
2023年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
コンプリケーション 5085/1A-001 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥3,738,900 | ¥4,181,850 | 442,950 | 111.85% |
近頃は、値下がり傾向となっているモデルが多数派となっているわけですが、そういった状況の中、5085/1A-001は「値上がり」となっているのが興味深いといえます。
なお、現在5054Jは398万円となっているため、5085/1A-001はそれよりも高値という様子。
以前は、5054、5055、5085という三兄弟の中で、5054が最も高値という傾向があったわけですが、今では、K18の5054よりも、SSの5085/1A-001のほうが高い序列となっているのです。