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現在相場考察

100万円以下で購入可能、ラジオミールPAM00062

2023年2月1日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00062について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年6月の安値と2023年2月の安値を比較し現在相場を考察。この1年8ヶ月での変動は¥-223,900だった。

ラジオミール PAM00062についての考察(2023年2月)

ラジオミールが高級シリーズだった頃のモデルである62番は、パネライが日本で大流行した2002年において、「雲の上のパネライ」という印象がありました。

この62番は、WGにゼニスエリート搭載という内容。ケースサイズは40mmと当時のパネライラインナップでは、『ドレス系』という役割を担っていたといえます。

なお、2002年頃の中古相場は、60万円台といったところ。当時、大流行していたパネライは、プレミア価格状態だった2番や50番を例としても40万円台だったため、62番はもちろん、ラジオミールは、それ自体が「手を出しづらいパネライ」という印象だったといえます。

今の感覚としては、40万円台60万円台も「そんなに変わらない」と思われるかもしれませんが、2002年時点の40万円台は今の100万円以上といった感覚、また当時の60万円台は今の200万円以上といっても差し支えないぐらいの印象だったといえます。

そんな62番は、高級パネライというだけあって、2002年以降は相場が上昇。2007年頃までにおいて、中古腕時計相場は全体的に値上がりしていましたが、この62番もその頃には80万円台という中古相場になっていました。

そして、アベノミクス以降においては100万円以上という水準に達し、2016年以降、62番は120万円以上となっていたわけです。

ただ、120万円台となってからは、あまり値動きする傾向がなく、この62番は、2021年6月時点でも「2016年水準と変わらない」といった状況でした。

そんな62番ですが、2023年の今、なんと100万円以下で購入可能という状態になっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年6月
の安値
2023年2月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ラジオミール
PAM00062
中古 1年
8ヶ月
¥1,211,700 ¥987,800 -223,900 81.52%

この62番には、兄弟的なモデルとして103番があります。

103番は、まさに62番のRG番といった存在なのですが、そちらは現在140万円台といった様子。

2017年頃から、62番のほうが中古個体の出現率が低いという状態があるわけですが、そういったレア差があるにも関わらず、今62番を約98万円で買うことができるのは、チャンスといって差し支えないと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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