ロレックスのモデルには『1(正確には無印)』と『2』がつくモデルが存在しますが、だいたいのモデルは見た目が違うなど分かりやすい違いが存在します。例えば、エクスプローラとエクスプローラ2では見た目の違いは一目瞭然。ヨットマスターとヨットマスター2では3針かクロノグラフ搭載かという差まであるのです。
しかし、GMTマスターの場合、『GMTマスター』と『GMTマスター2』の違いはかなり分かりづらい違いなのです。
なお、『GMTマスター』はA番を最後に生産終了しているため、最も混乱するのは両者が同時製造されていた5桁リファレンス時代に関してです。
で、この両者の差は何かというと、時針が手動調整できるかどうか。
GMTマスターは時針を調整できないため、回転ベゼルを使って第二の時間を読み取ります。一方のGMTマスター2は竜頭を回して時針を動かすことができるため、回転ベゼルと併せて3つの時間を読み取ることが可能です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年5月 の安値(ヤフオク) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター 青赤ベゼル ダブルロック 16700 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥675,000 | ¥655,000 | -20,000 | 97.04% |
ということで、機能的にはGMTマスター2のほうが優位かつ、見た目も似ているためGMTマスターを選ぶ強い理由はない模様。
しかし、単に「GMT-MASTER」とだけ書かれているこのモデル、なんとなくかっこいいと思います。
まして、1999年に製造終了となれば、ダブルロック+ルミノバの“近代的な”仕様はなおさら希少。
ということで、これ、なかなかツボ要素満載の時計だと思います。
ちなみに、相場に関してはGMTマスター2とほぼ変わらない模様です。
GMTマスターといったら青赤ベゼルが象徴的な印象で、現在高値なのも青赤ベゼル。
本来、GMTマスター2は赤黒ベゼルが専用色だったため青赤の採用は無かったのですが、その後追加されました。
よって、GMTマスターのみ赤黒ベゼルが無いというのがわかりやすい違いだと思います。
また、文字盤にダイヤがついた“SG”モデルなどもGMTマスター2に多い模様。
ダブルロック以降のGMTマスター(無印)は基本的にステンレスのみのモデルという印象です。
現在、GMTマスターといえば世界的に非常に人気のあるモデル。
初代の6542や4桁リファレンス時代のモノが高いのはもちろんのこと、最も安いモノでも50万円台後半という感じです。
そして、この無印GMTマスターはその本流であり、その最も最終に近いダブルロック+ルミノバ仕様の青赤ベゼルは、歴史を踏まえても、その希少性からもなかなかツボなモデルだと思います。