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現在相場考察

下落したものの2022年1月並、GMTマスター2 16710黒赤ベゼル

2023年2月15日更新
ロレックスのGMTマスター216710について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年4月の安値と2023年2月の安値を比較し現在相場を考察。この1年10ヶ月での変動は¥125,000だった。

GMTマスター2 黒赤ベゼル 16710についての考察(2023年2月)

このところ、本格的な下落トレンドといった雰囲気を感じるわけですが、ロレックス5桁世代も安くなっている事例が増えています。

「下落」という印象は、去年の3月頃からあったといえるわけですが、それは「本質的な下落」とはいえない側面がありました。

去年の3月頃から12月頃までの値下がりは、あくまで“2022年3月上旬頃までに一気に上昇した分が失われた”といったところ。また、そういった値動きに該当したのは、基本的に現行世代といった新しめのモデルが多かったわけです。

それに対して、今の値下がりは、「2022年の急上昇分が失われただけでない」様子であり、なおかつ5桁世代といった旧世代でも値下がりとなっている点が、これまでとは異なるのです。

さて、今回取り上げる5桁世代は、GMTマスター216710ですが、これは2022年2月から12月までの間、150万円台となっていました。

それに対して、現在水準は約137万円。はっきり安くなっているという状態です。

前回、記事で取り上げたのは、2021年4月であるためその時との比較をすると、約12万円の値上がり状態といったところ。現在水準は、“どの時期に近いのか?”というと、2022年1月の約138万円に近いという答えになります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年4月
の安値
2023年2月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
黒赤ベゼル
16710
中古 1年
10ヶ月
¥1,250,000 ¥1,375,000 125,000 110.00%

16710は、下落したものの2022年1月並といった水準をキープしているわけですが、これは2022年3月頃から始まった現行世代の値動きに似ているといえます。

そういった意味で16710は、現行世代に遅れること約11ヶ月にして、同じような値動きになったといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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