このところ、本格的な下落トレンドといった雰囲気を感じるわけですが、ロレックス5桁世代も安くなっている事例が増えています。
「下落」という印象は、去年の3月頃からあったといえるわけですが、それは「本質的な下落」とはいえない側面がありました。
去年の3月頃から12月頃までの値下がりは、あくまで“2022年3月上旬頃までに一気に上昇した分が失われた”といったところ。また、そういった値動きに該当したのは、基本的に現行世代といった新しめのモデルが多かったわけです。
それに対して、今の値下がりは、「2022年の急上昇分が失われただけでない」様子であり、なおかつ5桁世代といった旧世代でも値下がりとなっている点が、これまでとは異なるのです。
さて、今回取り上げる5桁世代は、GMTマスター2の16710ですが、これは2022年2月から12月までの間、150万円台となっていました。
それに対して、現在水準は約137万円。はっきり安くなっているという状態です。
前回、記事で取り上げたのは、2021年4月であるためその時との比較をすると、約12万円の値上がり状態といったところ。現在水準は、“どの時期に近いのか?”というと、2022年1月の約138万円に近いという答えになります。
本記事で参考とした中古腕時計
※広告が含まれる場合があります
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年4月 の安値 |
2023年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 黒赤ベゼル 16710 |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥1,250,000 | ¥1,375,000 | 125,000 | 110.00% |
16710は、下落したものの2022年1月並といった水準をキープしているわけですが、これは2022年3月頃から始まった現行世代の値動きに似ているといえます。
そういった意味で16710は、現行世代に遅れること約11ヶ月にして、同じような値動きになったといえます。