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現在相場考察

考えられないぐらい強く動いた、ロードスターW62004V3

2023年2月24日更新
カルティエのロードスターW62004V3について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年8月の安値と2023年2月の安値を比較し現在相場を考察。この6年6ヶ月での変動は¥110,000だった。

ロードスター W62004V3についての考察(2023年2月)

2002年に「男性向けカルティエとしてデビューしたロードスター。最大の魅力は、ワンタッチで脱着可能なストラップで、気分によって“ブレスレット”と“革ベルト”を使い分けられる機能が売りとなっています。

そんなロードスターでありますが、デビューからしばらく経つと「男性向け」という前提は撤回され、女性向けモデルのほうが多数派という印象に変化。そして、2012年頃にはシリーズ廃止となっていました。

そんなロードスターW62004V3の中古相場は、2016年頃において約22万円という水準。ロードスターにはいくつかの種類がありますが、メンズサイズの自動巻きという条件では、そのどれもが20万円台前半という水準だったといえます。

そして、その後の相場もそれほど大きくは変化しなかったため、記事にするのは2016年ぶり。では、2023年現在のロードスター相場はどうなっているかというと、その答えは、なんと値上がりであります。

このW62004V3は、2016年8月時点で約22万円だったのが、現在では約33万円。実に、11万円の値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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カルティエ Cartier ロードスターLM W62004V3 メンズ 腕時計 デイト ブラック 文字盤 オートマ 自動巻き ウォッチ Roadster 90180170

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年8月
の安値
2023年2月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
ロードスター
W62004V3
中古 6年
6ヶ月
¥228,000 ¥338,000 110,000 148.25%

2021年以降、パシャサントスタンクなどの2000年代前半世代カルティエの「値上がり」が目立っていますが、このロードスター同じような動きになっているといえます。

パシャサントスタンクはロングセラーかつ、現在もラインナップされているわけですが、このロードスターは2002年から2012年頃まで、約10年間存在していたシリーズ。

ですから、ロードスターの知名度はサントス等と比較すると弱いといえるわけですが、それでもこのような値動きを見せため、近ごろのカルティエ中古相場の強さが凄いと感じます。

なお、ロードスターは「ベルト脱着機能」が売りであるわけですが、付属品が揃っている個体のほうが高い傾向があります。

今回の比較では、2016年、2023年の個体ともに「替えストラップが付属していない」という条件。それでも11万円の値上がりをしているわけですから、ロードスター相場は以前からすると、考えられないぐらい強く動いたという感想になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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