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現在相場考察

2017年水準に回復、ルミノールPAM00072

2023年3月3日更新
オフィチーネパネライのルミノールPAM00072について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年2月の安値と2023年3月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は¥140,124だった。

ルミノール PAM00072についての考察(2023年3月)

エルプリメロ搭載、なおかつ上級モデルという要素を持つルミノールクロノのPAM00072は、パネライがブームとなっていた2000年代前半に大注目されていたといえます。

当時の印象としては、デイトナ16520のライバルといった雰囲気もあり、その風格はまさに「腕時計の王様」に近いものがあったといえます。

しかし、そんな72番の中古相場2017年に90万円台となったのを最後に、その後は“よく分からない”という状態が続いていました。

この72番は2015年に約75万円という水準だったのですが、2016年に下落。3月に約69万円、10月には約66万円というように、「安い」と感じる価格帯になっていました。

それが2017年になると72番は見事に上昇。6月に約94万円にまで上昇したわけです。

そのような伸びとなった場合、その後も値上がりが続くということが珍しくありませんが、この72番はその後下落。1年後には約84万円となり、2020年には80万円を切ってしまう状態になっていました。

こういった経緯がある72番ですが、2023年の今、久々に上昇している様子。

現在水準は約93万円となっており、2017年のピーク時と“ほぼ同じ”水準にまで回復しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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中古 パネライ OFFICINE PANERAI ルミノール クロノ エル・プリメロ PAM00072 C番(2000年製造) ブラック メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年2月
の安値
2023年3月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノール
PAM00072
中古 3年
1ヶ月
¥798,000 ¥938,124 140,124 117.56%

PAM00072は、チタンとスレンレスのコンビという凝った仕様で、ベゼルとブレスレットの一部が「ポリッシュ仕上げのステンレス」となっています。

その他はチタンであるため、低アレルギー性や軽量感を期待できる部分を保持しつつも、一部に鏡面仕上げのSSを使うことによって、高級感を生み出しているのがエポックメイキングだといえます。

こういった素晴らしさは、2000年前後に作られたパネライならではといえるわけで、72番はまさに黄金期のパネライだといえます。

こういった良い要素を持ちながらも72番は、この数年「停滞気味」といった水準が続いていたわけですが、現在水準をもっても2017年と同等という状態であります。

そういった意味で72番は、依然としてお得感がある状態だといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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