2018年にモデルチェンジされたシードゥエラーのディープシー。その際、旧モデルとなった116660は「値上がり」となったものの、早い段階で下落。結果的に「一時上昇し、元に戻る」という様子を見せていたといえます。
というのも、後継モデルとして出た126660の見た目が前作にそっくりで、生産終了による希少性が高いと市場では判断されなかったからでしょう。
そんな126660でありますが、現在の様子はどうなっているかというと、Dブルー文字盤は、約185万円。
実はこれ、なんと『デビュー年の新品実勢価格よりも高い』という状態なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の新品実勢価格(3社平均値) |
2023年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー ディープシー Dブルー文字盤 126660 |
新品 | 4年 4ヶ月 |
¥1,797,667 | ¥1,980,000 | 182,333 | 110.14% |
126660のデビュー前、2017年10月における116660 Dブルー文字盤の中古相場は約139万円という水準。それが126660登場後に値上がりし、2018年5月には約167万円に到達したわけです。
その後、116660 Dブルー文字盤は2018年8月には約157万円に落ち着いたわけですが、同年11月時点で、126660 Dブルー文字盤の新品実勢価格は約179万円。これは、『割高感』があったといえます。
しかし、そんな126660 Dブルー文字盤の現在中古相場は198万円という状態。
2018年⇒現在といえば、様々なスポーツロレックスが値上がりしている一方で、この126660には以下のようなハンディがあったといえます。
しかしながら、それでも126660 Dブルー文字盤はデビュー年の新品実勢価格よりも、現在中古ボトム価格のほうが約18万円高という状態であるわけです。
なお、2022年にシードゥエラー ディープシーは、後継モデルへとバトンタッチされたため、この126660は4年程度の短い生産期間ということになります。
こういった「短命モデル」は従来ロレックスでは珍しく、評価される傾向がありましたが、見た目がそっくりな116660と136660に挟まれた、この126660はレアモデルとして将来、特段評価されるのかは不明です。