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現在相場考察

付属品が満載、オメガ『スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクト』

2016年9月5日更新
オメガのスピードマスター311.32.42.30.04.001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2015年4月の安値(ヤフオク)と2016年7月の安値(ヤフオク)を比較し現在相場を考察。この1年3ヶ月での変動は8万3000円の値上がりだった。

スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001についての考察(2016年7月)

2008年に限定モデルとしてデビューしたこの時計。ミニマルな印象の真っ白い文字盤と、特徴的な3つの小針が独特の雰囲気を醸し出しているデザインですが、もっと独特なのが付属品です。

(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2015年4月
の安値(ヤフオク)
2016年7月
の安値(ヤフオク)
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
プロフェッショナル
アラスカプロジェクト
311.32.42.30.04.001
中古 1年
3ヶ月
¥380,000 ¥463,000 83,000 121.84%

通常、腕時計の付属品はそこまで重要とされない傾向があるので、付属品の有無が時計の相場に与える影響は限定的です。しかしこの時計の場合、付属品もこのモデルのキャラクターを構成する一部であるので重要です。

この限定モデル、『アラスカプロジェクト』という名前の通り、寒冷地仕様な腕時計。

付属品の一つである大きな赤い丸いモノは、ケース全体を覆う保護ケース。

この保護ケースを使用すれば-148℃という寒さまで耐えることが可能。

また、寒さに強いだけではなく+260℃という高温にも耐えられる性能です。

時計が耐えられても、防護服でも着ていないかぎり人間が耐えられない温度なので、現実にそこまで過酷な環境で使用することはないでしょう。

しかし、そういう付属品が付くというのがあくまでこの時計の面白さ。

また、もう一つの付属品は、独特なデザインのラバーベルト。このラバーベルトを装着すると見た目がより一層独特な雰囲気になります。ちなみにラバーベルトには「-148℃から+260℃に耐えられる」ということが記載。しかもバックルがなく、マジックテープでとめる仕様です。

この時計、定価は約65万円1970本の限定モデル

実はこれ、復刻版で、復刻された経緯はこのオリジナルモデルが有名オークション会場にて高値で落札されたからとのこと。

ちなみに、この時計2008年に発売されてからの中古相場は30万円台といったところでしたが、なぜか今年から値上がり傾向な様子を確認。7月には40万円台半ばという額で、最近では50万円台も当たり前といったような感じです。

付属品やら、オリジナルモデルの高値落札やら、バックグラウンドに濃いネタをいくつか持っているこの時計。

独特な見た目とともになかなか面白い1本です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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