2008年に限定モデルとしてデビューしたこの時計。ミニマルな印象の真っ白い文字盤と、特徴的な3つの小針が独特の雰囲気を醸し出しているデザインですが、もっと独特なのが付属品です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年4月 の安値(ヤフオク) |
2016年7月 の安値(ヤフオク) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター プロフェッショナル アラスカプロジェクト 311.32.42.30.04.001 |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥380,000 | ¥463,000 | 83,000 | 121.84% |
通常、腕時計の付属品はそこまで重要とされない傾向があるので、付属品の有無が時計の相場に与える影響は限定的です。しかしこの時計の場合、付属品もこのモデルのキャラクターを構成する一部であるので重要です。
この限定モデル、『アラスカプロジェクト』という名前の通り、寒冷地仕様な腕時計。
付属品の一つである大きな赤い丸いモノは、ケース全体を覆う保護ケース。
この保護ケースを使用すれば-148℃という寒さまで耐えることが可能。
また、寒さに強いだけではなく+260℃という高温にも耐えられる性能です。
時計が耐えられても、防護服でも着ていないかぎり人間が耐えられない温度なので、現実にそこまで過酷な環境で使用することはないでしょう。
しかし、そういう付属品が付くというのがあくまでこの時計の面白さ。
また、もう一つの付属品は、独特なデザインのラバーベルト。このラバーベルトを装着すると見た目がより一層独特な雰囲気になります。ちなみにラバーベルトには「-148℃から+260℃に耐えられる」ということが記載。しかもバックルがなく、マジックテープでとめる仕様です。
この時計、定価は約65万円で1970本の限定モデル。
実はこれ、復刻版で、復刻された経緯はこのオリジナルモデルが有名オークション会場にて高値で落札されたからとのこと。
ちなみに、この時計2008年に発売されてからの中古相場は30万円台といったところでしたが、なぜか今年から値上がり傾向な様子を確認。7月には40万円台半ばという額で、最近では50万円台も当たり前といったような感じです。
付属品やら、オリジナルモデルの高値落札やら、バックグラウンドに濃いネタをいくつか持っているこの時計。
独特な見た目とともになかなか面白い1本です。