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現在相場考察

素晴らしい時計がこの価格、ヴァシュロンコンスタンタン『ノスタルジー』

2016年9月4日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年夏頃の安値(タイムトンネル)と2016年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。このでの変動は¥38,200だった。

ノスタルジー イエローゴールド 48001/000Jについての考察(2016年9月)

この美しいデザイン

12、3、6、9のアラビア数字のインデックスの雰囲気パテックフィリップのヴィンテージモデル「スクロールラグ(カーリーラグ)」を思わせるラグの形状

日本語で表現すると「もののあはれ」という言葉が適切のようにも思えます。

ヴァシュロンコンスタンタン(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年夏頃の安値(タイムトンネル) 2016年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
ノスタルジー
イエローゴールド
48001/000J
中古 6 ¥559,800 ¥598,000 38,200 106.82%

さて、こんなに素晴らしい時計が、なんと60万円以下のびっくり価格

この時計、1994年に登場した近代的な時計なのですが、「ノスタルジー」という名前の通りクラシカルな雰囲気を漂わせています。

ケースのサイズは34mm

1940年代頃製造のモデルって30mmなど今ではレディースサイズと分類されるサイズが多く、その雰囲気を損なわないようにちょうどよい大きさに仕上げたというのがまさにこの34mmというサイズなのだと思います。

もしもこの時計、企画されたのがパネライブーム以降であれば、39mmぐらいのサイズで開発されていたかもしれません。

そして、中身。

ガラス製の裏蓋から眺めることができるムーブメントはフレデリックピゲベースで美しく仕上げられたものとなっています。

なおこのモデル、

  • イエローゴールド
  • ホワイトゴールド
  • プラチナ

と3つのタイプが存在。

ホワイトゴールドとプラチナは一見そっくりにも見えますが、プラチナ製の文字盤のみギョウシェ仕上げとなっています。

相場は高い順にプラチナ>ホワイトゴールド>イエローゴールドという印象。

ただ、プラチナ製はかなり希少なためあまり見かけることはありません。

どことなく、オールドパテックの雰囲気を漂わせており、中身もフレデリックピゲベース。

そして、ヴァシュロンコンスタンタンという三雲ブランドときたらもう文句の付け所はないでしょう。

なのに、50万円台で買える。

今、このレベルの時計がこの値段で買うことができるってなかなかすごい状況だと思います。

ただし、革ベルトの交換費用は別に考えなくてはならないため、気持ちよく使うためには60万円台前半といったとこでしょう。しかし、カミーユフォルネの高級アリゲーターにしたとしても60万台前半で収まると思うので、お買い得に変わりはありません。

「ノスタルジー」というモデル自体がマニアックなため、需要>供給となっていないのが、安値の理由だと推測できます。

これ、今特におすすめの1本です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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